クリポタ入りとは言え,微妙なトルコ人ピアニスト作
"Circle of Life" Burak Bedikyan (Steeple Chase Lookout)
リーダーの名前を聞くのはこれが初めてのことである。情報によればトルコ出身の人らしいが,そんなことよりも私がこのアルバムを購入したのはそのメンツゆえである。まずはクリポタのワンホーンというのが気になる。それにドラムスはビルスチュだしなぁ。やはり聞きたくなるメンツである。
アルバムは1曲を除いて,リーダーのオリジナルで固められているのだが,実のところこれが評価の分かれ目になったと言わざるをえないのだ。冒頭のいかにもMonk的な"First Steps"に始まり,それこそ手を替え品を替えという感じで,いろいろなタイプの曲が収められている。フリーもあれば,スインガーもありという具合で,一言で言えば捉えどころがない。とにかくいろいろできまっせと言っているかのごとくで鼻につく。そして,リーダーの書くオリジナルも,どこかで聞いたことがあるような「既視感」が強いため,あまり魅力を感じられないのである。結局最後まで聞けば,唯一のカヴァー曲であるBeatlesの"Here, There And Everywhere"が曲としては一番いけていることは明白であり,私はリーダーの作曲能力に強い疑問を感じざるをえなかった。
だが,演奏そのものはこのメンツであるから相応のレベルは保っているし,クリポタはフリーも含めて,何を吹いてもうまいねぇと思わせるのだが,結局はそこどまりなのである。この3人を迎えることによる決定的な効果を生み出すのには成功していない。これはリーダーの力不足によるところ大だと思えるが,やはりもう少し曲作りには注力して欲しいものである。ということで,新人のデビュー作としてはまぁまぁの出来と言ってもよいが,このメンツなら当たり前だろうということもあり,点も辛くなり星★★★。
Recorded on April 2 & 3, 2012
Personnel: Burak Bedikyan (p), Chris Potter (ts), Peter Washington (b), Bill Stewart (ds)
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