こんなアルバムもありましたってことで"Grand Cross"
"Grand Cross" David Matthews(Electric Bird)
これも引越し後のCDの整理中に出てきたアルバムである。このアルバム中の曲は以前CMに使われていたので,それだけでも懐かしい~と思うリスナーがいても全く不思議ではない。だが,このアルバムは懐かしいだけのものではない。メンツがエグいのである。よくぞここまで集めたって感じのオールスターズだと言ってもよいだろう。これと同等なのは私にとっては深町純とNYオールスターズぐらいだ。だってSanborn,Brecker BrothersにLarry Carlton,John Tropea,Marcus MillerにSteve Gaddでっせ。ちょいと弱いのがMatthews込みの鍵盤だけってのがMatthewsにとっても忸怩たるものだろうが,それでもほかのメンツ聞きたさにこのアルバムを買う人間はいくらでもいるから,プロデューサーとしては全然問題ないはずである。
だが,プロデューサー,アレンジャーとしてDavid Matthewsが仕切っている割には,記憶に残るかどうかと言えば相当疑問だと言わざるを得ない。これこそ総花的って感じで,見た目は綺麗で破綻はないが,よくよく見ると今イチいけていないブーケを見るかのようである。そもそも耳触りはよいので,これはこれでいいではないかという言い方もできるのだが,私にとっては「それが?」,あるいは「だから?」という往時の沢尻エリカ様のようなリアクションになってしまいがちな音源だと言ってしまおう。
一方で,このアルバムを評価しなければならないとすれば,この手の音楽のアルバムで,まともにレゲエのリズムを使ったという点だろう。レゲエは私も好きだが,やる人を選ぶ音楽だということも可能なぐらい,合ってる人と,そうでない人のギャップが大きくなりがちだと私は思っているのだが,ここで演奏には違和感はない。むしろ,Sanbornがレゲエ?みたいな多少の意外性を及ぼしたということは楽しいことであった。ということで,いいか悪いかよくわからんアルバムではあるが,私はこれよりSMAPの曲を同じようなミュージシャンが演奏した"Smappies"の方が企画としては上だろうなんて思っている。ということで星★★★。
こうなると"Smappies"が聞きたくて聞きたくて仕方ないのだが,残念ながら行方不明である。引越しの過程で間違いなく一度は見掛けたのだが,今のところ見つかっていない。こういうのがストレスたまるんだよねぇと思いつつ,ゆっくり探すことにしよう。
Recorded between August 19 and October 29, 1981
Personnel: Dvid Mattews(arr, cond, el-p), David Sanborn(as), Mike Brecker(ts), Randy Brecker(tp), Larry Carlton(g), John Tropea(g), Cliff Carter(key, synth), Marcus Miller(b), Steve Gadd(ds), Sammy Figueroa(perc), Frank Floyd(vo), Ullanda McCulloug(vo), Yvonne Lewis(vo)
« ようやくオーディオのセットアップが完了 | トップページ | "Smappies"発見!超絶ファンク 「働く人々」,そしてSMAPベスト盤からは「$10」のBob Berg凄過ぎ! »
「ジャズ(2013年の記事)」カテゴリの記事
- Jim Hallを偲んで,今日は"Jim Hall in Berlin"(2013.12.30)
- 2013年の回顧(音楽編):その2(ジャズ編)(2013.12.29)
- 遂に出た!"Complete Thursday Miles at Fillmore"(2013.12.27)
- Ed Bickertの未発表音源現る!これまた私にとってはホリデイ・ギフトである。(2013.12.24)
- ECMからのホリデイ・ギフト?(2013.12.22)
コメント
« ようやくオーディオのセットアップが完了 | トップページ | "Smappies"発見!超絶ファンク 「働く人々」,そしてSMAPベスト盤からは「$10」のBob Berg凄過ぎ! »

































































これは・・・当時メディアで妙に盛り上がっていたのですが、FMで流れていたのをエアチェックして、微妙な気分になったのを覚えています。正直つまらなかったと。名前と企画と宣伝で上から目線で売るという意味では、その後のマンハッタンジャズクインテットに繋がる企画ではなかったかと思っています。いわゆる自傷行為(笑)。
まあ、今であれば単純に興味本位で聴いてはみたいですが。
投稿: こやぎ@マレーシア | 2013年4月 4日 (木) 01時31分
こやぎさん,こんばんは。返事が遅くなりました。
おそらくはこのアルバム,今,興味本位で聞いてもやっぱり大して面白くないと思います(笑)。マンハッタン・ジャズ・クインテットも今にして思えば,全く面白くもなんともないバンドだったと言えますが,やはりこれも同質です。これが川島プロデューサーの限界でしょうね。
投稿: 中年音楽狂 | 2013年4月 6日 (土) 20時41分