Alex Sipiagin:メンツが凄いだけに期待値が高過ぎたかなぁ
"Overlooking Moments" Alex Sipiagin(Criss Cross)
このメンツを見ただけで飛びつきたくなるジャズ・ファンも多いはずである。しかもここのところのAlex Sipiaginのアルバムは出来がいいし,一昨年Smallsで見たライブも素晴らしかったから,期待も高まろうというものである。
しかし,聞いてみると今ひとつピンとこない。演奏の質は高いと思うのだが,こちらの期待しているよりハード・ドライヴィングな感覚が不足しているように思えるのである。まぁ,毎度毎度ド派手に飛ばしまくるだけがミュージシャンの芸だとは思わないが,このメンツならではという感じが足りないのである。
今回の作品にはピアノもギターも入っていないので,ホーン陣としてはより自由度の高い演奏ができるだろうとこっちとしては思っていたわけだが,どちらかというと私が想定していた音よりはゆるい。このメンツであれば,もっとエッジの効いた演奏をしてもよさそうだが,ここではやや違うアプローチが取られている。ライナーにもSipiaginのコメントとして"I also tried to make the songs simpler harmonically."とあるから,いかにもNYC的という感じの音よりも,よりオーソドックスな曲作りを目指したというところではないかと思える。
そうは言いながら,Sipiaginは鋭いソロを聞かせているし,クリポタはクリポタで彼らしいフレージングを展開しているので,相応に楽しめるのは事実だが,前作"Destination Unknown"に感じられた燃え上がるような「熱」が足りないことも認めなければならない。それがやや残念ではあるが,"Flash"なんてやっぱりいけているよなぁと思ってしまうということで,評価するにしてもアンビバレントな感覚が残ってしまう私である。ということで,星★★★☆。
次はまたイケイケ路線でやって欲しいねぇ。
Recorded on October 15, 2012
Personnel: Alex Sipiagin(tp, fl-h), Chris Potter(ts, ss), Scott Colley(b), Eric Harland(ds)























































































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