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2013年1月28日 (月)

Jose Jamesの次はAaron Nevilleのブルーノート第一作

Aaron_nevilee "My True Story" Aaron Neville(Blue Note)

昨日のJose Jamesに続いてBlue Noteレーベルからの作品である。本日はAaron Nevilleだが,この人の声って素晴らしいとは思いつつ,アルバム一枚通して聴くには実は私には辛い感じの人だとまずは告白してしまおう。何となく胸焼けしてしまうような感じと言えばいいだろうか。だから彼が参加したアルバムで言うと,Linda Ronstadtの"Cry Like a Rainstorm"ぐらいの登場の仕方が私には適切な感じなのである。そういう意味で,Joe Henryがプロデュースした前作"I Know I've Been Changed"も悪くはないと思いつつ,のめり込めないままでいた私である。

だが,今回は違う。彼の声も歌いっぷりも全然苦にならないのである。これは選曲の勝利かなぁって気もするが,Aaron Nevilleのルーツとしてのドゥーワップの名曲群を中心に揃えており,それが何ともいい感じの仕上がりなのである。Doanld Fagenの"Nightfly"でもおなじみ"Ruby Baby"が入っていたり,私にはRy Cooderで初めて聞いた"Gypsy Woman"があったり,Rickie Lee Jonesも歌った"Under the Boardwalk"もありと結構嬉しい選曲がある。加えてびっくりするのが"Be My Baby"であるが,これがAaron Nevilleにジャスト・フィットである。全然合いそうになのに,完璧に合っているということの驚きもあるが,心ときめくような歌いっぷりなのである。これはいいわ。私にとってはオリジナルのバージョンよりも,カヴァー・ヴァージョンでの馴染みのあるものと言ってもよいが,それでもいいのである。優れた曲は不滅である。

こうした作品のプロデュースを,現Blue Noteの社長であるDon Wasが担うことはわからないわけではないが,そこにKeith Richardsが絡むっていうのが実は信じ難くも新鮮である。ついでにKeith Richardsはギターで全面参加だしねぇ(
大して目立ってないのが奥ゆかしい)。更にKeith以外の伴奏陣もこれなら間違いないっていう鉄壁の布陣と言っていいだろう。

いずれにしても,多くのリスナーのノスタルジーをくすぐりつつ,甘酸っぱい思いさえ感じさせるこのアルバムはある一定以上の年齢層の多くの人が楽しめるはずである。収録時間も38分そこそこっていうのが潔い。今まで私はAaron Nevelleを苦手としてきたが,この路線なら100%OKである。コンテンポラリーな音楽シーンにおいての影響力とかそんな要素は皆無だが,素直に音楽を楽しめばよいと思わせてくれるナイス・アルバム。星★★★★☆。

Personnel: Aaron Neville(vo), Keith Richards(g), Greg Leisz(g), Tony Sherr(b), George G. Recel(ds), Benmont Tench(key), Art Nevelle(org), Lenny Pickett(ts), Bobby Jay(vo), Eugene Pitt(vo), Dickie Harmon(vo), Earle Smith, Jr.(vo), David Johnson(vo)

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