Angie Stone:記事のアップが遅くなったが,これは非常によく出来たソウル・アルバム。
"Rich Girl" Angie Stone(Saguaro Road Rhythm)
本作の記事をアップするのにも非常に時間が掛かってしまったが,今回はAngie Stoneである。私はこのブログで彼女の記事を書いたことはないが,2004年にリリースされた"Stone Love"はかなり気に入って聞いていた。それ以降,彼女の追っかけをしてきたわけではないが,今回久々の購入となった。これが非常によく出来た「モダン」なソウル・アルバムであった。さすが,「ネオ・ソウル」と呼ばれるだけのことはある。
彼女の魅力はその声にあると思うが,ほぼ全編に渡ってミディアムの曲調で展開されるここでの歌唱,演奏は,私が現代のソウルに求めたいグルーブを的確に表出していると思える。この作品はライナーから察するに,いろいろなミュージシャンとの共演を通じての表現機会はありながら,徐々に彼女のアイデンティティを示す創作ができなくなっていったことに対するフラストレーションを解消すべく制作されたものと思われる。つまり,そもそもの意欲あるいはモチベーションが違う。そうした要素もありながら,力んだところ感じさせないのが何とも心地よいのである。
私にとって,このアルバムの中身を一曲,一曲どうこうというのは今のところ難しいのであるが,今回,この記事を書こうと思って何度も聞いているのだが,そうしたリピートに耐えうるというところが,この作品の出来の良さを実証しているように思える。今年はあまりソウル系のアルバムを取り上げていないが,そんな私でも多くの人に推奨できるという印象を持てる一枚。星★★★★☆。それにしても,これほどの謝辞が並んだライナーは滅多に見られないが,それだけAngie Stoneにとって,このアルバムの制作は意義深かったことの証左と言えるだろう。
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