ホリデイ・シーズンに潤いを与えるSolveig Slettahjellによる素晴らしい作品
"Natt I Betlehem" Solveig Slettahjell
本作は超絶ブロガー(?),Suzuckさんからご紹介頂いたものである。Suzuckさんはクリスマス・アルバムのコレクターとしてもご高名なのだが,そのSuzuckさんのお眼鏡にかなうだけのことはあると思わせる素晴らしい作品である。
私はホリデイ・シーズン,特にクリスマスについては信仰に思いを馳せて静かに過ごすべきだと思っていることは,これまでにもこのブログに書いてきた。それははるか昔に私が出張で過ごしたロンドンでのクリスマスが私に影響していることは間違いない。公共交通機関さえ止まってしまう現地でのクリスマスは,家族ともども静かに過ごせばいいと思わせるものであり,わたしは終日,FMから流れる宗教音楽を聞きながら過ごしたことも懐かしい。それはそれで私はいいと思えたし,むしろそうあるべきだとさえ思っている。だから,頭の硬い私は宗教的なバックグラウンドの異なる多くの日本人がクリスマス,クリスマスと騒ぐことには極めて懐疑的である。よって,そうした日には,私にとっては静かに時間を過ごすことができる音楽こそ望ましいのである。このアルバムはそうした私のニーズにそれこそジャスト・フィットな1枚。
まず,主役たるSolveig Slettahjellの声がまことに魅力的である。彼女についての詳しい情報はノルウェーの歌手であること以外にはないのだが,どちらかと言えば渋い声だと言ってよいだろう。そんな彼女が母国語と英語を交えて歌うこのソングブックは,人生に落ち着きを与えてくれると言っては大袈裟かもしれないが,宗教音楽でなくても敬虔な気持ちになれると思わせるに十分な出来である。私も宗教音楽以外のホリデイ・シーズン向けのアルバムは多少は保有しているが,その中でも最も感動した1枚と言ってもよい。
こうした私の思いに貢献した要因がTord Gustavsenによる楚々とした伴奏である。静かな中にも美しさを感じさせる彼のピアノがこのアルバムの魅力を高めたことは間違いない。更に何曲かで加わるSjur Miljeteigのラッパも的確な助演である。私はこの音楽を聞いていて,日頃の憂さを忘れることができたというのが正直なところである。まさに心洗われるとはこのことである。これからのホリデイ・シーズンに向けてTracey Thornのアルバム同様,何度もお世話になるに違いない作品である。星★★★★★。
Suzuckさん,素晴らしい作品のご紹介ありがとうございました。
Recorded in September 2008
Personnel: Solveig Slettahjell(vo), Tord Gustavsen(p), Sjur Miljeteig(tp)
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med Tord Gustavsen og Sjur Miljeteig 雪の季 [続きを読む]




































































閣下、、おはようございます。
飲み過ぎですか。。
わたしも昨晩は、、ちょっと自棄のみしてしまって。。暴れた。(笑)
朝の1番は、これでした。今は、ECMなのだけど。。
このアルバムは、Tord Gustavsenファンに教えてもらったのですが、
仰る通りに、Tord Gustavsenのピアノの美しさとSolveig Slettahjellの深い表現力とで永久欠番的なアルバムです。
季節ものと侮ってはいけないですよねぇ。ふふふっ。。。
わたしもちょう一押しなのですが、閣下のお墨付きで、、
これまたハクがついたという事で。
>クリスマスと騒ぐことには極めて懐疑的である。
だから、人類愛の日だと思い込みなさい。
そう思うと、これはジャストフィットでしょう。。
投稿: SaborickことSuzuck | 2012年11月30日 (金) 08時17分
Suzuckさん,こんにちは。返事の順番がずれてしまいました。すみません。TBありがとうございます。
これはまじで素晴らしいアルバムでした。私が求めるまさに「ホリデイ・シーズン」向けのアルバム。チャラチャラしたところがないのがいいんですよねぇ。
季節にかかわらず,この表現形式は認められて然るべきですが,やはり,これは静かなホリデイ・シーズンに家族ともどもで聞いてしみじみするって感じの作品だと思います。
ということで,こちらからもTBさせて頂きます。
投稿: 中年音楽狂 | 2012年12月 1日 (土) 13時54分