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2012年9月 2日 (日)

Daniil Trifonov:この人はなかなかやるねぇ。

Trifonov 「チャイコフスキー ピアノ協奏曲第1番 ほか」 Daniil Trifonov / Valery Gergiev / Mariinsky Orchestra(Mariinsky)

2010年のショパン・コンクール第3位の後,2011年のチャイコフスキー国際コンクールでピアノ部門で優勝したDaniil Trifonovという人はまだ21歳だそうである。彼の名前だけなら私はこのCDは買っていなかったかもしれないが,Gergiev/Mariinskyが伴奏でチャイコのPコンということで食指が動いてしまった。まぁ,チャイコならばArgerichを聴いてりゃいいじゃんという話もあるが,何だかんだと言ってGergievのCDは買ってしまう私である。

そしてこの作品であるが,チャイコフスキーのPコンが見事な演奏であることは間違いないのだが,私が更に驚いてしまったのが後半に収められたTrifonovによるピアノ・ソロ作品の方である。チャイコに加え,ショパンの舟歌,そしてリスト編曲のシューベルト歌曲を演奏しているのだが,特に私がまいってしまったのがシューベルトである。ダイナミズムとエレガンスを兼ね備えた演奏にはこの人のピアニストとしての才能を強く感じさせる。これを聞いていたら,Gergievが振ったPコンがどうでもいいとは言わないが,ピアノだけ聴いていても十分もとを取ったと思えてしまった。正直言って,Gergievの指揮ぶりは特にどうこう言うほどでもないかなぁって感じがあったこともあるかもしれない(私としてはもっと激しくやって欲しいところ)が,それだけにより舟歌やシューベルトが更によく聞こえてしまったようにも思える。だがここでの演奏を聞けば,すぐにこの人の才能はわかるはずである。若いのに見事な演奏群。

いやいやそれにしても大したピアニストである。今後の成長にも期待して星★★★★★としてしまおう。チャイコはもう少し音がよければなぁって感じもあるが,まぁよかろう(ちゃんとしたオーディオ装置では聞いていないので,私の誤解かもしれないが:苦笑)。

Recorded in October 2011, January and April, 2012

Personnel: Daniil Trifonov(p), Valery Gergiev(cond), Mariinsky Orchestra

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コメント

こんにちは。
チャイコNo.1好きです!
それを21歳の若者が!
しかも ジャケを見るととても楽しそうな表情ですね。
さわやかで良いですね♪
久しぶりにクラシック聴きたくなりました♪

Marlinさん,こんにちは。チャイコもお好きだったんですねぇ。

この人,見た目は若いですが,技量は大したもので,本当にびっくりさせられます。今後,期待できるピアニストであることは間違いないでしょう。

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