夏になると出てくるレゲエ
このブログにレゲエのアルバムが出てくることは稀である。Black Uhuruの"Chill Out"をこのブログに取り上げたのももう4年前になる(記事はこちら)し,それ以来,レゲエ関連の記事はアップした記憶がない。しかしである。実は私,そうは言いながら結構なレゲエ好きで,夏になるとプレイバック頻度が高まっていくのである。我ながらワンパターンな発想,行動パターンだと苦笑せざるをえないが,鬱陶しい夏を乗り切るにはレゲエの緩やかなビート,心地よいグルーブが必要だと感じてしまう私である。
今回の"Red"は彼らの最高傑作に推す人も多い作品だが,いかにもレゲエらしいテンポとビートなので,聞いていて自然に体が揺れてしまうわけだが,"Chill Out"と比べてみれば,シャープさは"Chill Out"に譲るとしても,レゲエらしさはこちらの作品の方が濃厚なような気が する。よって,どちらが好きかは好みの問題ってところだろう。
だが,1980年代前半は彼らBlack Uhuruにとっての活動のピークであり,曲のクォリティ,演奏ともに文句をつけるところはない。ただ,私としては"Chill Out"の方が好きなので,それによってあっちが星★★★★★なら,相対的に本作は星★★★★☆となるわけだが,それでもこれは本当にレゲエらしいサウンド,ビート,そしてグルーブだと言ってよいように思える。よって,私のような季節的リスナーではなく,正調レゲエを愛する真っ当なオーディエンスはむしろこちらを評価するかもしれないなぁと思ってしまった。
いずれにしてもBlack Uhuruってのはいいグループだったなぁと思わせるナイスなアルバム。まぁ,ジャケは紅一点のPumaはキュートに写っているが,男性陣2名は相当怖いよねぇ。と言ったら,あんたの方がずっと強面じゃんとすずっくさんから言われそうだが...(爆)。
Personnel: Michael Rose(vo), Duckie Simpson(vo), Puma Jones(vo), Sly Dumber(ds), Robbie Shakespear(b), Sticky Thompson(perc), Ranchie McLean(g), Radcliff "Dougie" Bryan(g), Mickey Chung(g), Barry Reynolds(g), Keith Sterling(p), Robbie Lynn(p)
« 中年音楽狂が一肌脱ぐシリーズ(第16回):もはや異端ではないECMレーベルから | トップページ | Material:懐かしいねぇ。これが先鋭的と言われてから30年以上...。 »
「Reggae」カテゴリの記事
- 何も言うことがないBob Marleyライブのデラックス版。(2018.04.01)
- 夏だ,レゲエだ,今日はGregory Issacsだ。(2017.08.17)
- 今日は休暇でThird Worldを聞いている私(2014.07.17)
- 夏になると出てくるレゲエ(2012.07.09)
- 夏と言えばレゲエである(2008.07.27)
« 中年音楽狂が一肌脱ぐシリーズ(第16回):もはや異端ではないECMレーベルから | トップページ | Material:懐かしいねぇ。これが先鋭的と言われてから30年以上...。 »
コメント