そう言えばこれもアップしてなかった!Tedeschi Trucks Bandのライブ盤はええですわぁ~。
"Everybody's Talkin'" Tedeschi Trucks Band(Sony)
リリースされてから随分時間が経ってしまったが,忘れた頃にTedeschi Trucks Bandのライブ盤である。彼らが2月に来日した時には,私もライブの場に足を運んで大いに楽しんだ(記事はこちら)のだが,その時の記憶がよみがえるような好ライブである。
ライブに行った時も,このバンドの演奏能力,更にはソウル・ミュージックへのシンパシーなどを強く感じさせたわけだが,それを追体験するにはもってこいの内容である。冒頭のタイトル・トラック「うわさの男」は日本ではやらなかったと思うが,意外な選曲ながら,ここからSusan姉御のヴォーカル炸裂である。ここからぐぐっと惹きつけられるが,Derekのスライドも相変わらずのキレまくりである。全編を通じてこれだけ弾いてくれれば大概の人間は満足するはずである。とにかくうまい。本当にびっくりするぐらいうまい。そしてElmore Jamesの"Rollin' & Tumblin'"と"Nobody's Free"でのSusan姉さんの物凄い気合に触発されて,旦那Derekも燃えるのだった。何と麗しい夫婦愛(笑)。
そして彼らを支えるバックの面々も相当の実力者である。インプロヴィゼーションも堂に入っていて,これは大した人の集まりだと思わざるをえない。2枚組の長丁場でも全然飽きることなく聞けてしまうこのライブは,彼らの能力と魅力を的確にパッケージしたものとして,評価できると思う。長尺の演奏が多くても冗長感がないというのがその出来のよさの証と言ってもよいが,やはりこの夫婦,いいですわ。これからもこのバンドで継続してもらってもいいし,たまにはDerek Trucks Bandを復活させてもらってもよい。とにかくDerekのスライドが聞ければそれで私は満足である。ここでも十分満足させてもらったので星★★★★☆。
但し,ホーン・セクションに関して言えば,明らかにこちらの3人の方が上。彼らのここでの貢献度も大だと言っておこう。それにしても素晴らしいバンドである。
尚,本作,国内盤も出ているが,ボートラが入っているのは魅力だが,あの値段はないだろう。あまりにも価格差大き過ぎなので,輸入盤に走るオーディエンスが多いはずである。商売下手というか,足元見過ぎなのがいやらしいねぇ。こんなことをしているから,ソフトが売れなくなるのである。自業自得。
Recorded Live on October 25, 28 & 20, 2011
Personnel: Derek Trucks(g), Susan Tedeschi(g, vo), Oteil Burbridge(b), Kofi Burbridge(key, fl), Tyler Greenwell(ds, perc), J.J. Johnson(ds, perc), Mike Mattison(vo, g), Mark Rivers(vo), Kebbi Williams(sax), Maurice Brown(tp), Saunders Sermons(tb, vo)
« 兄貴の新譜はいいのか悪いのか実はよくわからない | トップページ | 最近休みが多くてすみません。 »
「ロック」カテゴリの記事
- よくできたコンピレーションなのに廃盤なのが謎なGeorge Harrisonの"Best of Dark Horse 1976-1989"。(2026.02.26)
- "Sittin’ in":相当前に買ったまま放置されていたアルバム。(2026.03.02)
- これって本当にSeamus Blake?って思わせるオルタナ・ロックの世界。(2026.02.05)
- Stephen Bishopのベスト盤を久しぶりにプレイバック。(2026.01.22)
- Boone's Farm@ビルボード・ライブ東京参戦記。前日のBlue Noteのリベンジにはなったな(笑)。(2026.01.17)
「新譜」カテゴリの記事
- Jeremy Peltの新作をストリーミングで聞く。タイトルに込めた意図ほどは激しくはないがいい出来だ。(2026.03.05)
- Kris Davisによる越境型音楽。もはや現代音楽と言った方がよいだろう。(2026.02.24)
- 今井美樹の新作をストリーミングで聞いた。冒頭からのポップな響きに戸惑う。(2026.02.23)
- Melissa Aldanaによる美しくも渋いキューバ音楽に根差したバラッド・アルバム。(2026.02.21)
- Chick Coreaの旭川でのソロ・ライブ音源が公開された。(2026.02.06)
「ブルーズ」カテゴリの記事
- Clapton温故知新。(2025.11.08)
- "Blues Breakers with Eric Clapton":この段階でEric Clapton既に恐るべし。(2025.04.11)
- まさに待望:Lizz Wrightの新作。(2024.04.17)
- Stevie Ray Vaughan:これぞブルーズ・ロック!(2023.10.12)
- 2022年の回顧:音楽編(その1:ジャズ以外)(2022.12.29)
コメント
トラックバック
この記事へのトラックバック一覧です: そう言えばこれもアップしてなかった!Tedeschi Trucks Bandのライブ盤はええですわぁ~。:
» Everybody's Talkin' / Tedeschi Trucks Band [My Secret Room]
毎日暑い。 冷房の効いた室内にいると気持ちががおかしくなりそうになる。 って、暑 [続きを読む]
» Tedeschi Trucks Band / Everybodys Talkin [とっつぁんの日記帳]
Derek Trucks (g)
Susan Tedeschi (g,vo)
Oteil Buebridge (b)
Kofi Burbridge (k,flh on 1#6)
Tyler Greenwell (ds)
J.J. Johnson (ds)
Mike Mattison (vo,g on 1#2)
Mark Rivers (vo) / Kebbi Williams (sax) / Maurice Brown (tp)
Saunders Sermons (tb,vo) ... [続きを読む]


































































閣下、今年は涼しゲですねぇ。
我が家でも、あれも、それも、これも楽しみにしてましたが、、
結局、これが残りました。
これ、ええですわぁ。マジ、ええです。
>Susan姉さんの物凄い気合に触発されて,旦那Derekも燃えるのだった。何と麗しい夫婦愛(笑)。
ほんとに、我が家ではスーザンかあちゃんの株が急上昇です。
当然、デレクあってのあのサウンド、この盛り上がりなんですが。
でも、バンド全員かっこいいですよね。
これで、真夏は完全燃焼して、真っ黒焦げになってやる。(爆)
投稿: Suzuck | 2012年8月 2日 (木) 18時33分
すずっくさん,こんばんは。TBありがとうございます。リスク回避指向のすずっくさんがこの手のアルバムをアップされるのは珍しいですねぇ。それぐらいよかったってことですね。
Susanを持ち上げるのは女性同士のシンパシー?なんて思っちゃいますが,DerekをSusanのダンナとするのは,なんちゃってギタリストの私でも抵抗あるなぁ(笑)。
まぁ,一人でも強力,二人揃えば更に強力ってことで折り合いをつけますか?
ということで,こちらからもTBさせて頂きます。
投稿: 中年音楽狂 | 2012年8月 2日 (木) 21時21分
やっぱり、まずいかなぁ。
リリースからずいぶんたったんだけど。
伏せ字にしようかな。。
デレクのプロデュースでっせ。
彼がいなくちゃかわんです。
やっぱり、こうのりは世間につうじないかなぁ。
投稿: Suzuck | 2012年8月 3日 (金) 07時33分
すずっくさん,おはようございます。
伏せ字まではする必要ないでしょうが,Googleで"Tedeschi Trucks Everybody's Talkin'"で日本語ページの検索をかけると最初のページでヒットしちゃいますねぇ。やはり人気ブログは違うと思いつつ,ご心配ならば,主題だけでも変更すれば,ヒット率は変わると思います。
投稿: 中年音楽狂 | 2012年8月 3日 (金) 09時50分
音楽狂さん、残暑お見舞い申し上げます。
すずっくさんと音楽狂さんの上のコメントのやりとりが??なのですが、とりあえず燃えるアルバムでした。Drekのソロが存分に聞け、Susanのシャウトが気持ちよく伸びて、狭苦しさのかけらも感じない開放的サウンドが気に入りました。
ビールがたまらなく旨いんで、飲み過ぎてもしょうがないと割り切っているわたくしですが、せめて栄養はとるようにして御自愛下さい。
それではTBさせていただきます
投稿: とっつぁん | 2012年8月25日 (土) 11時03分
とっつぁんさん,こんばんは。TBありがとうございます。
すずっくさんとのやりとりはあまり細かく書くのも何ですが,すずっくさんのブログが"My Secret Room"であることが理由だと思って下さい。なので,事情をご存知なければ訳がわからなくても仕方ないですねぇ(苦笑)。
いずれにしても,昨今のアメリカン・ロックの中で自分の趣味嗜好にフィットする音楽としてこの人たちがいるわけですが,ライブに行けてよかったと思いますし,また来て欲しい人達です。
ということで,こちらからもTBさせて頂きます。
投稿: 中年音楽狂 | 2012年8月25日 (土) 20時30分