"Solomon's Daughter":このPharoah Sandersは凄い!
"Solomon's Daughter" Franklin Kiermyer(Evidence)
これは凄い。Pharoah Sanders,まさしく咆哮である。このアルバムは毎度おなじみ新橋のテナーの聖地「Bar D2」にお邪魔した時に聞かせて頂いたものだが,私はここでのPharoahの切れっぷりに一発でまいってしまい,入手困難か?と思いつつ,現地で密林にアクセスしたら,あるではないか。しかも在庫ありということで,新橋にて即発注した私である。
新橋で聞かせて頂く音量を家庭で適用するのは事実上無理であるから,まずはいつも通り,リッピングして,iPodで聞いた。それも結構な音量で。ヘッドフォン経由でもやはりこれは凄い。私はPharoah Sandersの熱心なリスナーではないし,大してCDも保有していないが,これはフリー・ジャズというカテゴリーでくくっても,相当上位に来るのではないかと思わせる無茶苦茶熱いアルバムなのだ。
そういう意味では,このアルバムはPharoahのテナーを聞くためにある。ミックスもピアノやベースは大して聞こえず,"Interstellar Space"かっ!と言いたくなるような感じになっているのだが,テナーとドラムスのバトル感(あるいは相互触発と言ってもよい)が高まっていて,これは燃える。関東地方も梅雨入りして鬱陶しい日々がしばらく続くが,そうした鬱陶しさを吹っ飛ばすフリーならではの爽快感があると言ってもいいぐらいである。
とにかく,このアルバムには大音量で身を委ねるというのが最も適していて,ここでのPharoahの雄叫びを聞いていれば,日頃の憂さはある程度解消できるはずだ。但し,大音量でなければ絶対ダメ。とにかく近隣に迷惑が及ばない範囲でボリュームを上げたい。ここまでフリーで燃えたのはDave LiebmanとEvan Parkerの対決が素晴らしかった"Relevance"(記事はこちら)以来だと言ってもよい。まじで最高。喜んで星★★★★★を謹呈してしまおう。フリー・ジャズに抵抗のない方々は騙されたと思ってでも聞いて頂きたい。絶対損はしない。
それにしても,Drew Gressってこういうところにも参加していたのねぇ。ちょっと意外な気も。
世の中,知らないアルバムはまだまだあるねぇ。「Bar D2」のマスターにはいつもながらの感謝である。
Personnel: Franklin Kiermyer(ds), Pharoah Sanders(ts), John Esposito(p), Drew Gress(b)
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このアルバム凄いですよね。ぶっ飛び。
でも、それ以上に銀座の店でかける店主と聴く客の存在、そっちの方が凄いように思いました。笑 信じられない。
http://kanazawajazzdays.hatenablog.com/entry/2017/11/04/063341
投稿: Ken | 2017年11月 4日 (土) 08時00分
kenさん,こんにちは。リンクありがとうございます。
やっぱり激しいですよねぇ。「銀座の店でかける店主と聴く客の存在」ってこれが銀座だったら確かにびっくりですが,新橋なので,銀座よりは納得がいきます(爆)。いずれにしても普通ではないですが(笑)。
投稿: 中年音楽狂 | 2017年11月 4日 (土) 16時07分