Renegade Creation:パーマネントに活動するのか?
"Bullet" Renegade Creation(Blues Bureau International / Sharpnel Records)
Michael LandauとRobben Fordが組んで,Renegade Creationの1stアルバムをリリースした時も当ブログに記事をアップし(記事はこちら),「完全なブルーズ・ロック・アルバム」と評した私であるが,まさか彼らが2ndアルバムをリリースするとは思わなかった。これはパーマネントな活動をするということなのだろうか?結構濃いメンツ,そして多忙な連中が集まっているから,定常的に活動するのは難しいのではないかと思っているのだが,それでも不定期にはバンドとしての活動をするというのであれば,それはそれで歓迎したい。
私は常々言っているようにMichael Landauのギタリストとしての手腕を高く評価している。だが,彼のリーダー作はどうも面白みに欠けるのも事実であるものの,このバンドではRobben Fordという相方を得て,ギタリストとしての魅力を強烈に打ち出しているところが前作では感じられていて,私は嬉しくなってしまったのだが,今回も前作同様に相応に楽しめる作品である。
だが,ここでも彼らが目指したのは「ブルーズ・ロック」であって,ジャズ/フュージョン的なアプローチではない。よって,ジャズ的なものを期待して聞くと,それは間違いなく梯子をはずされる作品である。更には歌手としての比重もLandau,Fordには掛かっているから,ギターを弾きまくるって感じでもない。前作でそうした点は明らかになっているから,そうした期待値を持つリスナーが本作を購入することはなかろうが,彼らの徹底ぶりはある意味で潔ぎよささえ感じてしまう。
しかしながら,私がこのアルバムを全面的に支持するかと言えばそれは微妙である。このアルバム,悪くない。だが,一作目で受けたような感覚はやはり薄れてしまったと言わざるをえない。もちろん,これだけのメンツであるから,おかしな演奏ではないし,それなりに聞きどころはあるが,この活動をパーマネントで行うのかと言えば,私には疑問である。言葉は悪いが,このような「中庸な」ブルーズ・ロックをやるならば,ほかにこの人たちにやることはあるはずだと言いたいのだ。嫌いではないのに,手厳しくなってしまうことには私自身もアンビバレントな部分があるのは事実だが,でもこれは彼らの一つの側面としてやってもらいたい。特にLandauにはロック系のアルバムで切れたソロを弾いて欲しいと思ってしまうのである。そこが微妙に影響して星★★★☆。
彼らの名誉のために言っておくが,このアルバム,絶対悪い出来ではない。これはこれとして認めればいいのだが,やはりこれは本質的な活動ではなく,あくまで傍系のプロジェクトなのだということである。
Personnel: Michael Landau(g,vo), Robben Ford(g, vo), Jimmy Haslip(b), Gary Novak(ds, perc)
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