他愛のない話と言えばそれまでだが,見ていてプチ幸せ感は感じられる映画
「しあわせへのキセキ("We Bought a Zoo")」('11,米,FOX)
監督:Cameron Crowe
出演:Matt Damon,Scarlett Johansson,Thomas Haden Church,Colin Ford,Maggie Elizabeth Jones,Elle Fanning
後味のよい映画ってのはあるものである。ストーリーとしては他愛ないと言えばそれまでなのだが,子どもが出てきて,動物が出てきて,それなりの話,それなりの役者が揃っていれば,まぁ後味が悪くなることはなかろう。それにしても,この映画は見終わった後に,感動するとかいうことはなくても,爽やかに劇場を出ることができる映画だったと言える。
妻を病気で失い,息子がハイスクールをキックアウトされたのを機に,新しい環境を得るべく,購入した家が元動物園というのがそもそもほんまかいなというところだが,実話に基づくらしいのだから,事実は小説より奇なりである。そして,Damonの娘を演じるMagge Elizabeth Jonesが可愛いのだ。息子のガールフレンドを演じるElle Fanningも可愛いのだが,Maggieちゃんの方にメロメロになる大人は多数だろう。こういうところは私もまさに単純そのものだが,可愛いものは可愛いのだ。
動物園付きの家を買った後は,お決まりのパターンの資金難,スタッフとのいざこざ,検査官とのやり取り等が展開されるが,全て予想内の範囲だとしても,Matt Damonが人のいい感じを醸し出しているので,嫌味がないのである。そこに絡むDamonの兄を演じるThomas Haden Churchがいい感じの助演ぶりである。この助演がなければ,映画はもっと平板なものとなっていたに違いない。また,Scarlett Johanssonはほとんどノーメイクのようにも思え,いつものクール・ビューティぶりとは違う感覚を打ち出しているが,役柄が役柄だけにこれはまぁ仕方がないが,それでもやはり綺麗な人は綺麗だねぇとずっと思っていた私である。
映画を見ている約2時間の間,ハラハラもドキドキもしないが,こういう映画もいいじゃないと思わせるし,エンディングもよかったねぇ,って感じで夢のあるファミリー・ドラマであるから,子どもの情操教育にはこういう映画を見せればいいのよなんて思ってしまうわけだ。そうは言っても,話がうまく行き過ぎじゃないのなんて皮肉なものの見方も可能であるが,日頃は天邪鬼な私も,こういう映画は結構支持してしまうのである。ということで,この後味のよさも評価して星★★★★。在米中,"Why Not?"が口癖だった私は,この映画を見ていて,実は嬉しくなっていたのであった。理由は見てもらえばわかる。
しかし,この邦題はよく意味がわからんなぁ。まぁ「ウィ・ボート・ア・ズー」よりはましだが...(苦笑)。
« 全世界待望, Pat Methenyが放った新譜。 | トップページ | Criss Crossがヴァイオリンのリーダー・アルバムとは意外だ »
「映画」カテゴリの記事
- Hitchcockの「三十九夜」:これも見た気になっていただけだったが,筋金入りの傑作であった。(2026.02.22)
- Hitchcockの「救命艇」:この歳にして初めて見たなぁ。(2026.02.12)
- 「トレイン・ドリームズ」:これほど地味な映画がオスカーにノミネートされることが素晴らしい。(2026.02.08)
- Netlflixで見たシュワちゃん版「トータル・リコール」。(2026.02.02)
コメント
トラックバック
この記事へのトラックバック一覧です: 他愛のない話と言えばそれまでだが,見ていてプチ幸せ感は感じられる映画:
» We Bought a Zoo: 幸せへのキセキ [あ/た/ま]
幸せへのキセキ [DVD]クリエーター情報なし20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン
半年前に妻に先立たれ、ライターの仕事にも行き詰まり、14歳の息子は反抗期、下の娘も元気が無い。八方塞がりのベンジャミン・ミー(Matt Damon)は新天地を求めて引...... [続きを読む]
« 全世界待望, Pat Methenyが放った新譜。 | トップページ | Criss Crossがヴァイオリンのリーダー・アルバムとは意外だ »


































































これ、出張中の機内で見ました。
Mattが好みで、最近はScarletも好きになってきたので、結構楽しく見ました。Cameron Croweらしい作品だと思います。
投稿: カビゴン | 2012年6月24日 (日) 22時50分
カビゴンさん,続けてこんばんは。この映画,心に残るって感じでもないですが,好感度は高いですよね。役者陣に依存している部分は結構あると思いますが,それにしても,こういう映画は本当に子供に見せたくなります。
投稿: 中年音楽狂 | 2012年6月25日 (月) 20時38分
お久しぶりです。コメントありがとうございました。
全体に低刺激ですが、爽やかで後味の良いのがいいですね。最近忙しかったので、そうしたタイミング的にも良かったです。反抗期を迎えた14歳の息子という設定も親近感を感じてしまいました。私からもTBさせて下さい。
投稿: 1irvingplace | 2012年11月12日 (月) 03時06分
1irvingplaceさん,こんばんは。TBありがとうございます。
後味のよさって重要ですよね。世の中にはげんなりするほど後味の悪い映画もありますが,この映画はまさに真逆ってところでしょう。子役の女の子が可愛いのもよかったですね。
投稿: 中年音楽狂 | 2012年11月12日 (月) 23時24分