Ruthie Foster:これもジャケが私を呼んでいた
"Let It Burn" Ruthie Foster(Blue Corn Music)
先日,Michael Kiwanukaのアルバムを取り上げた時にも同じようなことを書いたが,今回はネット上でこのアルバムのジャケを見て,これはよさそうだと直感した私である。こんなことをやっていると,ギャンブルのようになってしまうのだが,ネット社会の中では,本人のサイトで試聴もできるのだからいい世の中になったものである。そして,試聴して直感に誤りはないと確信しての購入と相成った。
私はRuthie Fosterについては今まで全く聞いたことがなかったのだが,ブルーズを基調としながら,ソウル,ゴスペル,SSW,あるいはルーツ・ミュージック的なところも感じさせる音はまさに私の好みとするところである。まさにアメリカンなのだ。The Bandの"It Makes No Difference"やCS&Nの"Long Time Gone"なんかをやっているところも嬉しくなってしまう要因である。これはよい。更にこのアルバムを私が好きだと感じさせるのがバックのハモンドB-3の響きと,全編でペダル・スティールを使っていることによって生まれるグルーブである。ペダル・スティールと言っても,カントリー的なサウンドではなく,ここでは完全にスライド・ギターの趣である。Derek TrucksやSonny Landrethが好きな私にはたまらない音なのだ。
もちろん,これでRuthie Foster自身のヴォーカルが貧弱ではどうしようもないのだが,素晴らしいディープ・ヴォイスである。とにかくしびれる出来である。
キャリアとしては既に15年近くに及ぶらしいが,こういう人に突然出会うと本当に嬉しくなってしまう一方で,世の中には凄い人がいるんだねぇと思わざるをえないし,自分の無知を恥じたくなってしまった。2009年には来日もしていたようだが,次に来日する機会があったら,絶対見に行きたいと思わせるようなそんな歌手であり,そんなアルバムである。曲想にややばらつきがあって,戸惑う瞬間がないわけではないが,こうしたアルバムのジャケットにビビッドに反応した自分への褒美も含めて星★★★★☆(なんのこっちゃ?)。
Personnel: Ruthie Foster(vo), George Porter Jr.(b), Ike Subblefield(org, p), Russell Batiste(ds), Dave Easley(pedal steel), James Rivers(ts) with The Blind Boys of Alabama(vo), William Bell(vo)
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