Caetano Veloso & David Byrne:録音から時間は経過してもこれはなかなかいい。
"Live at Carnegie Hall" Caetano Veloso & David Byrne(Nonesuch)
これは楽しい。2004年の4月にNYCのカーネギー・ホールで開催された二人の共演の模様が,なぜほぼ8年の時を経てリリースされるのかは不明だが,これはリリースされるに値するライブ音源であることは間違いない。
前半がCaetano,中盤がByrne,そして後半がご両人の共演というプログラムになっているが,Caetanoの歌いっぷりが美しく,それこそうっとりしてしまうような出来である。"Você é Linda"がその代表であるが,これを聞いて感動しなければ,Caetanoを聞いても無駄だと言い切ってしまおう。誰しもが認める名曲である。このCaetanoだけを聞いていてもいいのだが,David Byrneのパートも楽しい。
私はByrneと言えば,映画"Stop Making Sense"(この映画に関する記事はこちら)での彼の演奏という「条件反射」となるわけだが,ここでの演奏(特に映画ではバンドで演奏されていた"Life During Wartime")を聴いていて,その冒頭でByrneのソロによって演じられた"Psycho Killer"を思い出してしまった。ギターの音なんて,まさしくあの時のままなのである。これだけでもあの映画を愛する人間ははまってしまうだろう。ここでもTalking Headsの曲を中心にしているが,それにしても,"Road to Nowhere"とかByrneの書く曲もいいよなぁ。味わいや歌手としての実力はCaetanoには及ばないとしても,Byrneの演奏も非常に楽しめることは言うまでもない。
そして二人の共演であるが,残念ながら共演によるシナジーが効くところまではいっておらず,ぞくぞくするようなレベルとは言えないが,「しみじみ」と聞けてしまうところが,このアルバムの特徴か。特に最後が"Heaven"ってのが決まり過ぎって気もするが,いいものはいいのである。いずれにしても,冒頭に書いた通り,本作のリリースを喜ぶリスナーは多いはずである。星★★★☆ぐらいでもよいが,Caetanoのパートを評価して星★★★★。やはり"Você é Linda"が最高である。
Recorded Live at the Carnegie Hall, NYC on April 17, 2004
Personnel: Caetano Veloso(vo, g), David Byrne(vo, g), Jaques Morelenbaum(cello), Mauro Refosco(perc)
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