Bernstein/イスラエル・フィルのマーラー9番なら期待するだろう
Webを見ていたら、Bernstein指揮、イスラエル・フィルによるマーラー交響曲9番のライブがCD化されるようである。と言っても、伝説的といわれる85年の日本公演(特に大阪が凄かったらしいが、私は聞いていない)ではなく、その直前に行なわれたテルアビブでの演奏会の模様らしい。イスラエル・フィルの音源をリリースするレーベル(Helicon Classics)から発売されるものだが、伝説的演奏のライブではないとしても、やはりこれには期待が高まって当然だろう。
私は長い間、マーラー9番はKarajan/ベルリン・フィルが最高だと思っていた(特に終楽章の最後の最後のピアノ・ピアニシモはそうだ)のだが、今回このニュースを聞いて、Bernstein/ベルリン・フィルの演奏を聞き直してみたら、印象が全然違った。はっきり言ってBernsteinの勝ち、それも圧倒的な勝利なのだ。今更ながら、私の耳は大したことがないのである。それはさておき、Lennyとベルリン・フィルとの演奏も十分超弩級だと思えるものだったところに、それを上回る可能性がある演奏のリリースは素直に喜びたいと思う。早く聞きたいものだ。
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Toshiyaさんのマーラーのお話が再開でしょうか?>嬉しいですね。
9番のAdagioには私は感動というよりは人間であることの悲しみすら感ずる部分で、心に響きます。
私は声楽よりは器楽的交響曲が好みますし9番は貴重です。
私もバーンスタイン期待させていただきます。
投稿: 風呂井戸 | 2012年2月22日 (水) 20時05分
風呂井戸さん,おはようございます。返信が遅くなりまして申し訳ありません。怒涛の出張続きでコメントもできませんでした。
私は特にマーラーについて強烈な思い入れはないのですが,昔は全然聞かなかったものが,ある時期から結構熱心に聞くようになりました。その中で9番はいろいろ聞いてますが,このライブに期待したくなるのは市中に出回る情報を総合すれば当然のことだと思います。
ちなみに,私も器楽的な方が好みですから,5番,9番が聞く場合の中心ですね。だからこそ本作はって気がしています。
投稿: 中年音楽狂 | 2012年2月25日 (土) 10時23分