今年はじめて劇場で見た映画がこれ:「J・エドガー」
「J・エドガー("J. Edgar")」('11,米,Warner Brothers)
監督:Clint Eastwood
出演:Leonardo DiCaprio, Naomi Watts, Armie Hammer, Judi Dench
週末に,今年ようやく映画を見るために劇場を訪れることができた。しかも二本はしごである。その一本目に選んだのが,私がひいきにするClint Eastwood監督の新作である。本作はFBIの長官を長きに渡って務めたJ. Edgar Hooverに関するドラマであるが,これが相当重苦しい。
そもそもがHooverという人間像が嫌らしさの極致のようなものであり,それをメイクも含めてDiCaprioが相当頑張って演じているのだが,どうもセリフ回しが単調というか,メイクで人相は老けても声が変わらないところに違和感が大きいのが難点である。それはさておき,ここで描かれているのはHooverという人間が長期に渡って権力の座にあったことによる問題点を指摘しているが,そもそも私が超リベラルな人間なので,Hooverみたいなタカ派の代表みたいな人間を受け入れ難いところにこの映画に対する反感が生じてしまうのである。2時間以上に渡ってこんなキャラクターの人物像を見せられてはさすがにぐったりしてしまった。
昨今のEastwood監督の作品には強烈なヒューマニズムを感じさせるものが多いが,本作はどちらかと言えばHooverという人物を描くことに注力したため,いつものような鑑賞後の清涼感がないのも辛い。
だからと言って,これはこれで見どころの多い作品であるが,やや時間が長い(と言っても137分だが...)のと,(映画の中の)現在と過去の二元的なドラマを延々見せられるところにも難点があり,編集をもう少し工夫すれば,さらに面白い映画になったのではないかと思う。Naomi Wattsは美人がもったいないような老けメークのシーンが多くて可哀想な気もしたが,よくもこんな地味な役を引き受ける気になったものだと感心してしまった。
いずれにしても,Eastwood監督の作品としては,ここ数年では一番失望感が強いものとなったのは残念だが,それはあくまでもドラマとしての性格であって,Eastwoodの責任ばかりではないように思える。星★★★☆。それにしても疲れた。




























































































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