こいつはまじで凄いぞ,Ondrej Stveracek。
"Jazz na Hrade" Ondrej Stveracek Quartet(Multisonic)
先日このブログでこの人のアルバムを取り上げた際にも書いた(記事はこちら)が,この人たちのライブ盤を新橋のテナーサックスの聖地"Bar D2"で聞かせてもらい,一発で気に入ってしまった私は,はるかチェコのサイトへと発注をかけたのだが,何とあっという間に到着(プラハから実質4営業日で来たのにはびっくり)である。しかも保険付きの書留便での到着ではないか。これだけでも嬉しくなってしまうカスタマー・サービスだが,音を聞いてまたまた小躍りしたくなってしまった私である。
先日紹介のアルバムは購入意欲をそぐようなジャケだったが,こちらは随分雰囲気があるではないか。この人,年はいくつやねん?という疑問も浮かぶが,ライナーによれば1977年生まれのようである。それにしてはこのジャケは落ち着いた感覚が漂っているねぇと思いつつ,出てくる音は全然違って,まさにハイブラウで,ハード・ドライビングである。スタジオ盤もよかったが,このライブ音源で私はますますこの人にしびれてしまったと言ってもよい。そもそもスタジオ盤で気に入らなかったピアニストの唸りもここではほとんど気にならない(とは言えやっぱり唸っている...)のが嬉しく,音楽鑑賞への集中力をそぐことがない。だからこそ,リーダーのテナーを傾聴できるわけだが,この時代,あるいは77年生まれという年齢を考えて,ここで聞かれるような演奏を展開すること自体が驚きであり,その意外性が望外の喜びをもたらすと言ってよいだろう。
本作はスタジオ盤と多くの曲がかぶっているので,聴き比べるのも一興であるが,私はライブ盤の方が好きである。バンドとしてのまとまりも文句なし。こういうのを眼前でやられていたら点目確実であったであろう。いずれにしても,Ondrej Stveracekという人,そして彼の2枚のアルバムはジャズ・フィールドにおいては今年最大の発見と言ってもよい。びっくり度,興奮度,その他諸々の要素を含めて星★★★★★としてしまおう。これは最高だ。ついでに写真もアップしてしまうが,雰囲気あるよねぇ。この人を教えて頂いたことについては"Bar D2"のマスターには感謝してもし足りないぐらいである。
ちなみにCDは送料込みで1,700円もしないぐらいだったから,それだけでも満足度が高いが,iTunesなら1,050円(但し,日本で理解できる人は少数と思われる冒頭のアナウンスを除けば900円)で入手できてしまう。何ともいい時代である(本作のiTunesのサイトはこちら)。さぁ,皆さん,騙されたと思って聞いてみて下さい。本当に燃えまっせ。
Recorded Live at "Jazz at the Castle" on November 23, 2010
Personnel: Ondrej Stveracek(ts), Ondrej Krajnak(p), Tomas Baros(b), Marian Sevcik(ds)
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こんにちは。
ライブ盤 届いたのですね♪
チェコのミュ-ジシャン。
名前 なんて読むんだろう。
オンドリャ・ストベラケ?
難しい…
良さそうなアルバムですね。
わたしには 難しいかな?!
投稿: マ-リン | 2011年12月19日 (月) 15時12分
マーリンさん,続けてこんばんは。何て読むかはわかりませんが,多分,オンドレイ・ストヴェラチェクって感じではないかと思います。Bar D2では「おんどれ」君になっていますが(笑)。
このアルバム,決して難しくないです。Dolphyよりは取っつきやすいかもしれませんが,CDの入手はチェコからの取り寄せが一番手っ取り早いというのが難点でしょうか。ダウンロードでよければすぐ聞けますが。
投稿: 中年音楽狂 | 2011年12月20日 (火) 21時24分