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2011年12月 6日 (火)

Milton Nascimento: "Travessia"か"Courage"か?

Nascimento_courage

Jazzの好きなリスナーにとって,Milton Nascimentoと言えばWayne Shorterの"Native Dancer"と結びつくことが多かろうが,私の場合はSarah Vaughanの"O Som Brasileiro de Sarah Vaughan"の"Bridges"が印象深い。そのアルバムについてはこのブログでも記事をアップしたが(記事はこちら),そこでは結構ビブラートがかかった歌い方をしていたが,Sarahの前で緊張していたか?(笑)

Milton_travessiaそれはさておき,本日のお題はそのMilton Nascimentoである。私はブラジル音楽が結構好きだが,それでも彼の音楽を愛聴するってほどではなかった。だが,先日中古でCTI盤"Courage"を入手してきて,それはそれで楽しんでいたのだが,ちょっとした違和感を覚えていたのも事実である。その原因は何曲かで聞かれる英語でのヴォーカルと一部のミキシングにあったように思えるのだが,どうもそれだけではなかったのだ。この作品が彼の第2作であり,曲目が結構かぶる第1作が存在することはその後で知ったのだが,それが"Travessia"で,この2作は似ているようで,かなり違うところが非常に面白いと思ったのである。

端的に言ってしまえば,"Travessia"が土着の魅力を持っているとすれば,"Courage"はやや都会的な装飾を施したという感じだろう。より卑近な表現を使うならば,"Travessia"が田舎の可愛い女の子の「素」の魅力を示しているとすれば,"Courage"はその女の子が都会に出てきて,化粧を施し,万人向けの美人になったという印象を持ってしまった。もちろん,後者とて美人である。悪いわけがない。だが,本当の魅力はすっぴんだろうがなんだろうが感じられるし,真のその子の姿や性格を知っている人間ならば,「素」の方を愛するのではないかと思えるのだ。「木綿のハンカチーフ」に照らして言えば,「都会の絵の具に染まらない」Milton Nascimentoと言えばいいか(なんでやねん!?)。

話がとんでもない方向に向かってしまったが,この2枚を例えて言うならば,この「田舎の可愛い女の子が都会に出る前と出た後」論(そんなもん,あるんかいっ?)が私には一番しっくりきてしまうのだ。こんなことを通勤中のiPodでこの2枚を聞きながら考えていたのだから,私も相当の変態でアホである(爆)。

だが,私の言っていることをご理解願うとすれば,この2枚を聞き比べてもらうしかないのだ。しかし,どちらも楽しめることは間違いないし,これを聞いてSarah Vaughanがまた聞きたくなってしまったのだから,効果絶大なMilton Nascimentoであった。

それにしてもアホな記事だなぁ...。何を書いてるんだか(苦笑)。

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コメント

 木綿のハンカチーフの例え、とてもよくわかります!2曲を、比較して、聴きたくなります。
さらに、その子の姿や性格を知っている人間ならば,「素」の方を愛するのではないかと思えるのだ、に、思わずグっときました。

ひまわりさん,こんばんは。返事が遅くなりました。

グッときてしまいましたか~。たまには私もこういう表現を使うんですねぇ。珍しいですが。こういう路線でもまた書いてみようかななんて図々しくも思ってしまいました。

音楽狂様
こんばんは、ミルトンをブログ語っていただける・・・・
嬉しいです!
アルバム『Courage』は別名、確かハートのミルトンと呼ばれていて、ジャケ写、ミルトンのくちびるの下の指の形がハートに見えるからなんだそうです。

HamaVenturiniさん,続けておはようございます。「ハートのミルトン」ですか。なるほどねぇ。Milton Nascimentoには若干不釣り合いな呼び名のような...(笑)。でも面白いですね。

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