Laura Marling: ある意味今年一番驚いたのはこれかもなぁ。
"A Creature I Don't Know" Laura Marling(Ribbon Music)
このアルバムをある雑誌で見かけて,気になったのはプロデュースがEthan Johnsということと,Joni Mitchellの影響濃厚という記述であった。Ethan Johns(Glyn Johnsの息子だったのねぇ...)と言えば,Ray LaMontagneのアルバムで私を痺れさせてくれたが,そうした渋い音楽をプロデュースさせれば,Joe HenryやT-Bone Burnetteといい勝負ができるのではないかと思えてしまうほどである。
更に,それに輪を掛けて驚かせてくれたのが,このLaura Marlingという人の声と音楽である。ほんまに21歳か!と思ってしまうほどだが,たばこで声が低くなる前のJoni Mitchellの声を確かに想起させるし,このSSW的な味わいは非常に私にとってはフィット感が強い。ティーンエイジャーでデビューした当時からこうした音楽性を備えていたのだとすれば,それはそれで凄いことである。英国の音楽シーンはAdeleといい,Joss Stoneといい,ある意味「若年寄」的な音楽を聞かせる女性ミュージシャンが多いのが面白いが,それだけ伝統というものについてもしっかり身についているということだろう。
それにしても,シンプルなバックを従えて,トラッド的な要素も感じさせながらの歌唱ぶりには本当に驚かされると言わざるをえない。しかも,音楽性が多彩であり,"The Beast"等は強烈なロック・フレイバーすら感じさせるのである。こんな人を輩出してしまう英国ってのはどういう国なんだ!と思ってしまうが,それほど年齢にしては成熟感のある音楽やり過ぎである。しかも何と渋いジャケ。とにもかくにも味わい深い作品であり,今後の活動への期待も膨らむまさに驚きの21歳。星★★★★☆。
Personnel: Laura Marling, Ruth De Turberville, Pete Roe, Marcus Humblett, Matt Ingram, Graham Brown & Ethan Johns
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