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2011年12月31日 (土)

2011年:私のベスト3+α

これまで,2011年5回に渡って回顧してきたが,音楽に限って,2011年の私のベスト3は何だったかを明らかにしたい。

Loureedmetallica_lulu これまでの記事をご覧頂けば,ある程度想像はつくかもしれないが,今年,私にとってナンバー1となったアルバムはLou Reed & Metallicaの"Lulu"である。この作品がデリバリーされて,初めて聞いた時の衝撃というか,私は電撃を受けたように感じてしまったぐらい,この作品には最初からまいってしまった。とてつもない深みを音楽から感じたのは久しぶりの体験だったと思う。よって,今年のナンバー1はこれだとその時から決めていた。

Live_in_marciac_2 "Lulu"があまりにも強烈だったので,ほかの2作が悩みどころになるわけだが,次席はBrad Mehldauの"Live in Marciac"にしたい。ソロ・ピアノではあるが,強烈にジャズを感じさせる演奏として,このアルバムは強く印象に残っている。本作を含め素晴らしい作品をリリースしたBrad Mehldauであるが,私としてはつくづくBrad Mehldauのファンでよかったと思った1年である。今後,彼はどこへ向かっていくのかと心配にもなるが,真の実力者であるとともに,年を追うごとに凄みが増してきている。多くのリスナーがそうであるように,そろそろトリオでの吹き込みも期待したいところではあるが,この創造性を維持してくれるなら,文句は言うまい。これからも彼の活動は追い掛けていきたいと思う。

Maria_rita そして,もう1枚は今年のマイ・ブームを作り出したMaria Ritaの"Elo"である。私はこれまで彼女の音楽を聞いたことがなかったことをまさに恥じた一枚。慌てて,逆時系列で彼女の作品を聞いていった私である。Maria Ritaのファンにとってはこの作品は最高ということにはなっていないようだが,私にはこのシンプルなバックで,素晴らしいグルーブを生みだすこれぞブラジル音楽という魅力を感じてしまった。

これらが2011年を代表する作品であるとは限らないが,私にとってはさまざまな要素を含めてこの3作をベスト作とすることにしたい。

Ondrej001 そして,本来は本年の回顧(ジャズ編)で取り上げるはずであった,チェコのテナー奏者Ondrej Stveracekを改めて紹介しておきたい。その記事を書いたとき,完全に失念してしまったのだが,まさに今年最大の発見,あるいは今年のRising Starとでも呼びたいテナーサックス奏者である。スタジオ盤もよかったが,私を更にしびれさせてくれたライブ盤をここにはアップしておこう。CDの入手は楽とは言わないが,ネットで注文もできれば,iTunesでダウンロードもできる。是非多くの人に聞いて欲しいという思いもこめた。

ということで,今年は震災もあれば,職場の環境の変化等,私にとっては辛くもいろいろ考えさせられることが多かった。そうした中で,音楽は私の生活の支えになっていたことは間違いなく,音楽によって救われたことも多々あった。来年はもう少しましな1年になることを期待しつつ,今年の音楽界は豊作だったなぁと改めて振り返る大晦日である。

読者の皆さんには,本年もしょうもないブログにお付き合い頂きましてありがとうございました。来年は6年目に突入するこのブログですが,引き続きよろしくお願い致します。

では,皆さん,よいお年をお迎え下さい。

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コメント

6年目突入楽しみにしています。来年は、心待ちにした方の来日を楽しみに、その時、ご一緒出来ることも、楽しみにしています!もちろん、いろんな記事のアップ楽しみにしています。今年も、たくさん、ありがとうございました。

Toshiyaさん
ご無沙汰しております。aikです。
本年もToshiyaさんのブログを拝見しなければ邂逅できなかったと思われる作品が多々ありました。
Toshiyaさん並びにお知り合いの方々には、つくづく世界には色んなアーティストが居るものだと教え
て頂くこと多く感謝の日々です。Music Magazineの年間ベストアルバムと並んで皆さんがどの様な
アルバムを選出されるのか大変興味深く拝見させて頂いております。購入のための羅針盤かな?
私としては。
今年は資格試験取得のための勉強もあり、多くは聞けませんでしたが、小生が今年一番多く聞いた
ベスト3は
①Marcin Wasilewski "Faithful" ②Fred Hersch "Alone at the Vanguard"
③Gretchen Parlato "The Lost And Found" 
でした。

来年も無理をなさらず、痛飲一歩手前で抑えて頂きお身体を労わってください。
引き続きご高誼の程。
良いお年をお迎えください。

ひまわりさん,あけましておめでとうございます。返事が越年して申し訳ありません。

そうですね。今年はきっと来日してくれると考えましょう。その節はぜひよろしくどうぞ。本年もよろしくお願いします。

aikさん,あけましておめでとうございます。返事が越年しまして申し訳ありません。

「購入のための羅針盤」とは面映ゆい限りですが,少しでもお役に立てれば幸甚です。選ばれた3作,ナイスですねぇ。私も好きなものばかりです。

「痛飲一歩手前で抑えて」と行きたいところですが,既に年末から飲み過ぎました。懲りない男ですが,本年もよろしくお願いします。

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