"Angel Clare":やっぱりこれは名盤である
"Angel Clare" Art Garfunkel(Columbia)
私はArt Garfunkelのソロ・アルバムが結構好きなのだが,どれが一番好きかと言えばやはりこのアルバムか"Scissors Cut"の国内盤仕様ということになってしまう。本作の「天使の歌声」というタイトルはまさに言い得て妙としか言えないが,久しぶりにこのアルバムを聞いても,やはりGarfunkelの歌唱が何とも素晴らしい。
彼の歌声はS&Gでももちろんいいのはわかっているが,Paul Simonのオリジナルから離れた時がこれまたいいのである。特にJimmy Webbの曲との相性は最高と言ってもよいが,このアルバムにおける白眉は冒頭の"Traveling Boy"だと言い切ってしまいたい。Paul WilliamsとRoger Nicholsというソングライター・チームの曲だから,曲そのものもいいってことはあろうが,これこそGarfunkelのために書かれたような曲だと言いたい。そして曲のよさを活かす歌手としての矜持に溢れたとでも言いたくなるような,まさに心洗われるような名唱である。後のベスト・アルバム"The Art Garfunkel Album"ではイントロをカットして収録するという野暮なことをやったが,この曲はちゃんとイントロからエンディングまできっちり聞く価値があると強く言っておきたい。
そして,第二のハイライトはJimmy Webb作の"All I Know"であろう。LPのB面1曲目であったこの曲は全米トップ10入りもしているが,これなら当然だと思わせるような佳曲,名唱である。
アルバム全体を通して聞くと,"Feuilles-Oh/Do Space Men Pass Dead Souls On Their Way To The Moon?"のように,ちょいとやり過ぎではないかと思わせるような部分もないわけではないのだが,それでもやはりこれは1973年を代表するポップ・アルバムの1枚と言っていいのではないかと思う。星★★★★☆。
ゲストも多数で,メンツを書き切れないのだが,"Traveling Boy"でギター・ソロを弾いているのがJ.J. Caleだという説があるものの,私にはこれは絶対J.J.には聞こえないけどなぁ。ピアノは間違いなく,Larry Knechtelだが。私の耳が悪いのかなぁ...(笑)。



























































































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