Sly Stone:ほぼ30年ぶりの新譜って凄いことだ。
"I'm Back! Family & Friends" Sly Stone(Cleopatra)
新作を出すインターバルが30年っていうのは凄いことである。しかし,ライブ活動を復活させていたSly Stoneがアルバムを出すことは考えられないことではなかったとしても,1982年以来のアルバム・リリースに胸躍らせるファンってのも少なくないだろう。
私はSly Stoneのファンってわけでもないので,特段の思い入れもない中で,それでもこれは聞いておかなければならんだろうという気持ちにはなってしまう話題作である。Slyの復活を祝するように,数多くのゲストが駆けつけているという祝祭的なところも,Slyが音楽界に与えた影響を物語っているのではないか。
それにしても,このローファイな感じは,意図的に作られているとしか思えないが,現代のテクノロジーからすれば,もっと音がよくてもよさそうなものを,時代感たっぷりに仕上げたという感じか。そして,ここに収められている多くの曲がSlyのヒット曲のリメイクであるが,私のように大して彼の音楽を聞いたことがないリスナー(保有しているのは「暴動」だけである)でも,おぉっ,この曲か~というのが並んでいて,Slyの音楽と認識しなくてっも知ってるんじゃんと思わせてしまうところが凄いところである。
Sly Stoneの声が出ていないとかそういう指摘もあるが,もはやSlyが68歳だということを考えれば,それは仕方がないことであろう。しかし,一時生活保護も受けていたとかいないとかいう話もあるSly Stoneが,このアルバムをリリースするところまでの復活を遂げたこと自体がめでたいことである。そうした点も含めて,ご祝儀込みの半星オマケで星★★★★☆。
いずれにしても,私は本作を聞いて,彼の昔の音源も聞きたくなったのだが,ここはベスト盤だろうな(笑)。
Personnel: Sly Stone(vo), Jurgen Engler & Chris Letz(additional instruments), Ava Cherry(vo), Eugen Henderson(vo) with Ray Mazarek(org), Ann Wilson(vo), Carmine Appice(ds), Ernie Watts(ts), Johnny Winter(g, vo), Jeff Beck(g), Bootsy Collins(b, vo)
« またやってしまった... | トップページ | これはマジで凄い:Robert Johnsonのリストア盤 »
「ソウル/R&B」カテゴリの記事
- 突然だが,Earth, Wind & Fireのベスト盤をストリーミングで聞く。(2026.02.17)
- 2025年の回顧:音楽編(その1:ジャズ以外)(2025.12.28)
- Steve Cropperを偲んで"Dedicated"を聞く。(2025.12.10)
- 3月のライブを見逃したことを強く後悔したMavis Staplesの新作。(2025.11.27)
- Dionne WarwickボックスからDisc 3を聞く。(2025.11.05)
「新譜」カテゴリの記事
- リリースからひと月半を経て,ようやく現物が到着したPat Methenyの新作。(2026.04.12)
- いかにもECM的な音:Marilyn CrispellとAnders Jorminのデュオ作。(2026.04.10)
- John Taylorの未発表音源をストリーミングで聞いた。美しいソロ・ピアノだ。(2026.04.09)
- Tedeschi Trucks Bandの新作”Future Soul”をストリーミングで聞く。(2026.04.02)
- Brad Mehldauとビッグバンドの共演を収めたブートレッグを入手。(2026.03.25)








































































コメント