移動の友に"Chicago at Carnegie Hall"
"Chicago at Carnegie Hall" Chicago(Columbia/Rhino)
昨日(8/26)は本当に久しぶりに記事のアップを休んでしまった。ブログは義務でやっているのではないので,好きな時に書けばいいのだが,どうもそうなっていなかったこともストレスの要因であったように思える。一日休むだけで大違いなのだから,単純なものだ。
それはさておき,今日はChicagoである。私は何かと出張が多いので,移動にかなりの時間を取られることがあるのは致し方ないが,そうした時に,なかなか続けて聞くのが難しいようなボックス・セットを聞くのもなかなかいいものである。今回,移動時間を使って,以前RhinoからリリースされたChicagoのライブ盤のうち,オリジナルLP4枚組に収められていた音源(CD3枚分)を続けて聞くことができた。
Chicagoと言えばブラス・ロックの代表格と言われていたが,後には音楽性を大きく変貌させ,本当にホーン・セクションが必要なのかと感じさせるようになったのも事実である。しかし,当初ホーン・セクション3人を加えた7人組であったChicagoにおいて,特に初期の音源においてはホーンが活躍する場が大きかったし,それが一つの個性となっていたことは間違いない。本作も,非常に懐かしい曲がそれこそ目白押しであるが,久しぶりにこうした演奏形態のChicagoを聞いてみて,ホーン・セクションの魅力もそうなのだが,このバンドにおいてギターのTerry Kathが果たしていた役割を強く感じさせるのである。このKathのギター・スタイルは様々な要素を吸収していて非常に魅力的であり,バンドをドライブさせる力を持っていたと言っても過言ではない。CD3枚にも及び音源を聞いていて,最も強く感じたのがその点であり,更にはChicagoが非常に演奏能力に優れたバンドだったいうことが第二のポイントであろうか。
その後のバラード路線ではPeter Ceteraの甘い声に依存していた部分もあるが,それはそれでよいとしても,初期の演奏に感じられた躍動的な部分は徐々に減少していったように思える。そうした彼らの初期の魅力を感じるには非常にいい機会だったと思う。尚,RhinoからリリースされたCDにはオリジナル未収録の曲が入ったディスク4が付帯しているが,今回はそちらは聞いていない。それなしでも星★★★★☆には十分に値するアルバムだと思う。
そもそもChicagoはシカゴにあるDePaul大学出身らしいが,同大学には優秀なビッグバンドがあり,そのあたりもこういうバンド形態に影響を与えたのかもしれないなぁなんて今更のように思ってしまった私である。後に音楽スタイルを変化させたChicagoにおいて,残っているオリジナル・メンバーがRobert Lammとホーン・セクションの3人だけというのはある意味非常に興味深い事実でもある。
Recorded Live at the Carnegie Hall on April 5 - 10
Personnel: Robert Lamm(vo, key), Terry Kath(vo, g), Peter Cetera(vo, b), Danny Seraphine(ds), Lee Loughnane(tp, perc, g, vo), James Pankow(tb, perc), Walter Parazaider(reeds, perc, vo)
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昨日お休みだったので心配しておりました

このライブLPが出た当時値段が高くて買えず、ダイジェストの1枚組みのLPが来日記念盤として出てすぐに買いました!仰るとおりテリーキャスのギターがなかなか良かったのですが、その後ロシアンルーレットで亡くなってしまい、路線が変わっていったように思います!
今でもまだメンバーは変わってもやっている所が良いかもです
投稿: takeot | 2011年8月27日 (土) 14時48分
takeotさん,ご心配をお掛けしまして申し訳ありませんでした。
当時4枚組で出たってのも驚きですが,そもそもChicagoは第1作~第3作が全部2枚組というとんでもないバンドでしたよね。それでも売れたんだから凄いです。
Terry Kathが参加したのはChicago XIまでですが,その後Chicagoは低迷期を経て,David Fosterプロデュースで復活したものの,また今はあまり目立たなくなっていますね。バンド活動は永遠ではないとしても,人気の維持は難しいんでしょうし,時代が時代だけに彼らを聞きたいと思うのは結構お年を召した人たちだけになっているのではないかと思います。セールスが伸びないのも当たり前かなって気もします。
投稿: 中年音楽狂 | 2011年8月27日 (土) 15時23分
Toshiyaさん こんにちは。
シカゴはなつかしいですね。2枚組のシカゴ・トランジット・オーソリティでデビュー。23の誓いも2枚組でした。アル・クーパーのB.S&Tも彼が離れてブレークしました。(私は1枚目も好きです)英国ではジョン・ハイズマンのイフ、同じプロデューサーのバッキンガムズ…。話は変わりますが、大学を卒業後すぐ(1972頃)東京へ3日間職探しに行きました。当然、そんな簡単にはいきません。で、ロック喫茶めぐりをしました。その時、渋谷のブラックホークにも行きました。当時、松平 維秋さんがFM大阪のDJをされていて、英国トラッド・フォーク、SSW,スワンプ等の一味違ったプログラムでした。その松平さんがブラックホークでサラを回してるの知って(NME誌)行きましたが松平さんはいませんでした。長文、失礼しました。
投稿: ブラウン | 2011年8月27日 (土) 15時46分
ブラウンさん,こんばんは。Chicagoのデビュー当時のアルバム・リリースはまさに特殊だったと思えるのですが,今にしてみれば考えられないリリース・パターンです。
ブラックホークは私はほとんど行ったことがないのですが,それでも従兄からもらった99枚のリストは本当に参考にしてアルバムを買ったものです。私がアメリカ系SSWに走ったのも従兄とブラックホークのせいと言っても過言ではありません。でもそれはそれでよかったので,私としては感謝しています。
投稿: 中年音楽狂 | 2011年8月27日 (土) 21時18分