定冠詞付きのハード・フュージョン:Abstract Logixレーベルのオールスター・ライブ
"Abstract Logix Live: The New Universe Music Festival 2010" Various Artists (Abstract Logix)
既に当ブログでも書いた通り,Abstract Logixのライブ盤が到着した。正式リリースに先駆けて,予約者には早めに送ってくれるという心遣いも嬉しいが,ついでにTシャツもゲットしてしまった私である(毎度のことながら好きだねぇ)。
いつも書いているように,近年のハード・フュージョンの世界で,このレーベルが果たしている役割は極めて大きいと思うが,ここに集ったメンツを見ても,おぉっとなるその筋の好き者は多いはずである。これだけのメンツが揃っていて,各バンドが1~3曲っていうのはちょっともったいないような気もするが,それでもこれはかなり満足のいくライブ盤と言っていいだろう。
中でもWayne KrantzはAnthony JacksonにCliff Almondという強力なメンツを得て,1曲しかないのが惜しいという出来を示している。好きだからってのもあるが,ここでのKrantzはかなりよい。
そのほかのバンドも,Alax Machacekのウネウネ感,Jimmy Herringの優れたフレージング,まるでJoe ZawinulのようなHuman Element(ここでのドラムスはGary NovakではなくRanjit Barot),相変わらずのJohn McLaughlinと聞きどころ満載である。Human ElementとRanjit Barotのバンドなんて,メンツが結構かぶっているのに,全然違う音楽性を聞かせるのも面白かった。
いやいやこれは聞いていて爽快というか,この手の音楽が好きな人間にはたまらない出来である。9月にはDVDもリリースされる予定だが,これなら買いだな。全部が最高とは言わない。でも現在のハード・フュージョンを語る上では避けては通れまい。星★★★★☆。
尚,下記のパーソネルはバンドそれぞれのメンツを記しているので,かぶりもある点にはご注意願いたい。
Recorded Live in Raleigh on November 20 & 21, 2010
Personnel: Alex Machacek(g), Jeff Sipe(ds), Neal Fountain(b) / Ranjit Barot(ds, vo), Bala Bhaskar(vln), Scott Kinsey(key), Matthew Garrsion(b), Arto Tuncboyaciyan(perc, vo), Wayne Krantz(g) / Scott Kinsey(key), Matthew (Garrison), Arto Tuncboyaciyan(perc, vo), Ranjit Barot(ds) / Jimmy Herring(g), Neal Fountain(b), Matt Stocum(key), Jeff Sipe(ds) / Wayne Krantz(g), Anthony Jackson(b), Cliff Almond(ds) / Lenny White(ds), Jimmy Herring(g), Tom Guarna(g), Richie Goods(b), Vince Evans(key) / John McLaughlin(g), Etienne M'Bappe(b), Gary Husband(key, ds), Mark Mondesier(ds), Zakir Husain(tabla)
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» Abstract Logix live! The New Universe Music Festival 2010 [ジャズCDの個人ページBlog]
このレーベル、ハードコア・フュージョンの代名詞みたいなものなので、気がついたらけ [続きを読む]
» New Universe Music Festival 2010 Abstract Logix Live! [JAZZとAUDIOが出会うと。。。]
ちょっと長めの夏休みで失礼しました。今日から今までと同じペースで文章アップできる予定です。
Abstract Logixレーベルのミュージシャンによるコンサートの実況コンピレーションアルバムと言うことだと思います。
Abstract Logixレーベルって、そう古くは無いと思うのですが、ここのところ一気にいろいろ面白そうなアルバムをリリースしていて、それと知らずにこのレーベルのアルバムを多数買っていそうです。
と、レーベルホームページからアルバムを見つけて書き出したら、以下のような感じ..... [続きを読む]





































































続けてコメントさせて頂きます。
このTシャツのデザイン、とても良いですね!!色がとても鮮やかで、とても粋です。アーチスト云々関係なく、自分でも着たくなります♪
昨冬、色玉をモチーフにして、Tシャツに描いてみたのですが、このTシャツ同様、黒色だったせいか、すごく映えました。まだ、手元にありますが、文字を入れるかどうか迷っています。もらって嬉しいTシャツを、これからも、描いていければと思っています。
投稿: Laie | 2011年7月17日 (日) 01時39分
Laieさん,続けてコメント・バックです。このTシャツ,日本にはない色使いだろうなぁと思って発注しました。
もともとカラフルな図柄(色使い)のTシャツが好きなもので,派手だと揶揄されながら本人はまんざらでもなかったりします。
投稿: 中年音楽狂 | 2011年7月17日 (日) 07時42分
気がつくとこのレーベルのアルバム、けっこう追いかけてました。それが値段も安く、ベスト盤的なライヴで発売されたのだからうれしいです。収録時間も長かったですし。ふだんは何回もかけるようなアルバム、なかなか出てこないんですけど、これはかけそうです。
TBさせていただきます。
投稿: 910 | 2011年7月29日 (金) 15時51分
910さん,こんばんは。TBありがとうございます。
そうなんですよねぇ。このレーベルのアルバムって皆さん結構買ってますよね。ハード・フュージョンに関して言えば,本当にガンガン出していますし。
9月には2枚組のDVDも出ますので,ここには収録されていない演奏も入ると思うと期待が高まりますね。
ということでこちらからもTBさせて頂きます。
投稿: 中年音楽狂 | 2011年7月29日 (金) 21時39分
Wayne KrantzとJohn McLaughlinの露出がもう少し多いと満足度はかなり上がったと思いますが、それでも圧巻な演奏が立て続けに聴けるという意味では凄いアルバムでした。
このライブを実際に見ていたら、あっという間に満腹になってしまいそうで。。
TBありがとうございます。逆TBさせていただきます。
投稿: oza。 | 2011年8月21日 (日) 07時33分
oza。さん,こんにちは。TBありがとうございます。私としてはアルバムとしては不満はないんですが,やはりKrantzの演奏がかなりよかっただけにもう少し聞きたかったです。McLaughlinはブートもありますが,Krantzはそうもいきませんので。
近々発売されるDVDに期待します。
投稿: 中年音楽狂 | 2011年8月21日 (日) 12時05分