Marsha Ambrosius:これは凄い!曲よし,声よし,そして歌うま過ぎ!!
"Late Nights & Early Mornings" Marsha Ambrosius(J Records)
私はこれまでこのMarsha Ambrosiusという人の音楽については全く聞いたことがない。だからMichael Jacksonの"Butterflies"を書いたとか,Floetryというデュオを組んでいたといっても全くわからないのである。しかし,音楽雑誌の批評を読んでいてどうしても気になって購入したのだが,これはソウルの分野では久々のヒット,それも特大のヒットと言っても過言ではない。
このアルバム,ほとんどの演奏が彼女の手によるものなのだが,どちらかと言えば,余計なものをそぎ落としたようなシンプルな伴奏である。そうした伴奏の中で歌うということは,相当に歌唱力に自信がないとできないことだと私には思えるのだが,それをものともせず歌い切る彼女の歌唱がそもそも凄い。とにかくこれはうまいと思わされる素晴らしさである。世の中装飾過剰な音楽なんていくらでもあるが,こうしたシンプリシティこそが彼女の歌の本質的な魅力を見事なまでにあぶり出しているのだ。そのことにまず感動。
更に彼女の書く曲がこれまた素晴らしく,また何曲かあるカヴァー曲も選曲バッチリって感じで,この人は自分のことがよくわかっていると思わせる。そしてこの魅力的な声ならば,このアルバムに痺れない方がおかしいと思えてしまう。これらの要素を合わせて,更に感動。
私はこのアルバムを通勤途上の電車の中で聞いていたのだが,一聴して耳をそばだててしまい,新聞を読むのをやめてしまったぐらいである。それぐらい私にとってはインパクトの強いソウル・ミュージックだったと言っても過言ではない。彼女は現在33歳だそうだが,あらゆる意味で完成していると言ってもよいミュージシャンだと思う。こんなミュージシャンを今まで知らなかったなんて...。う~む,世界は広いなぁ。
いずれにしても,このアルバムの素晴らしさはより多くの人に知ってもらいたいという意味も含めて星★★★★★である。とにかくこれには驚いた。慌ててネットでいろいろ調べてみたら,彼女,相当ダイエットしたみたいで,これまた昔の写真との違いにびっくりである。女性は強し。まぁ,かなりカメラ・フェースは意識しているみたいだが(笑)。そんなことは置いておいてもこのアルバムは傑作だと思う。ソウル/R&B部門の今年の最高作候補だろう。
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