懐かしのLive under the Sky:久々に聞いたColtrane Tribute
"Tribute to John Coltrane: Select Live under the Sky '87 10th Special" Wayne Shorter / Dave Liebman / Richie Beirach / Eddie Gomez / Jack DeJohnette (Paddle Wheel)
いやいやこれは懐かしい。1987年のLive under the Skyにおいて,目玉と言ってよい企画の一つだったShorter / LiebmanによるColtraneトリビュートである。この演奏についてはDVDは今でも容易に手に入るが,国内生産のCDはなぜかずっと廃盤のままである。私も久しくこの演奏は聞いていなかったのだが,中古で見つけたら買おうと思っていたところに,なぜか中古盤屋のクラシック・コーナーで発見である。
"Live under the Sky"というイベントそのものは豪華なメンツを集めた野外フェスとして,ジャズ界において非常に重要な位置づけにあったと思うが,こうしたイベントそのものがなくなってしまったのはちょっと残念な気がする。私も結構な回数,よみうりランドには足を運んだものだが,この時も私は会場にいた。もう24年も経ってしまったということにちょっと驚いてしまうが,それにしても懐かしい。
そして久しぶりにこの演奏に触れたのだが,このアルバムでのDave Liebmanの気合の入り方が凄い。まさにこれはLiebmanを聞くためのアルバムだということを再認識した私である。私がこの演奏に生で触れていた頃には,明らかにWayne Shorterへの興味の方が勝っていたはずだが,今,ちゃんと聞いてみれば,誰がどう見ても,ここではLiebmanの方がいい仕事をしていると思えるのである。ShorterがColtraneの影響皆無とは思わないが,やはり影響度合いからすれば,Liebmanの方が圧倒的にColtraneにシンパシーを感じているはずだから,それも当然なのだ。だが,ほぼ四半世紀前の私がそんな風に感じていたとは思えないことは告白せざるを得ないが,それも仕方があるまい。逆に言えば,それぐらいこちらも修行を積んで,そうしたことが理解できるようになったということである。
繰り返すが,ここでのShorterはあくまでもゲスト。よりはっきり言ってしまえば,Liebmanでは集客,あるいは聴衆の反応に不安を覚えたプロモーターの言い訳的配慮にしか思えないのである。いずれにしても,ここにはLiebmanが本気でColtraneにトリビュートしようという意思が非常に強く感じられるとともに,そういう演奏をしている。MCをLiebmanが務めるのも当たり前だったということである。それにしても,このLiebman,いいねぇ。本当に久々にこの音源を聞いたが,そうした思いばかりが強くなった私である。ここはLiebmanのために星★★★★★としてしまおう。但し,客がうるさいのが興醒めの部分があることははっきり言っておこう。野外フェスだからいいやという感覚の合いの手は下品でしかない。
それにしても,真夏の炎天下で,これだけ暑苦しい演奏をされれば,さぞビールがうまかっただろうねぇ(と言いつつ,自分もガバガバ飲んでいたはずだが)。
Recorded Live at オープンシアターEAST,よみうりランド on July 26, 1987
Personnel: Wayne Shorter(ss), Dave Liebman(ss), Richie Beirach(p), Eddie Gomez(b), Jack DeJohnette(ds)
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コメント
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私もソコにいました。懐かしいですね。
ショーターよりリーブマンの印象が強かったような記憶があります。
あの頃はジャズにとって良い時代ですよね。人気のある奏者で動員数を稼ぎながら、コールマンとかコレとか呼んで。すごい
残念なのは、確かDavid Murrayとかのワールドサキソフォンカルテットとの共演が出ていませんよね。実はアレが一番印象に残ったのです。
投稿: ken | 2011年6月23日 (木) 00時49分
kenさん,おはようございます。返信が遅くなりました。
kenさんもいらっしゃいましたか。行きますよねぇ(笑)。
WSQに関しては記憶が曖昧になっていますが,彼らが出ているのは覚えているとしても,このセットで共演したんでしたっけ?年は取りたくないです(爆)。
投稿: 中年音楽狂 | 2011年6月25日 (土) 08時58分