出張中に見た映画(11/05編):その5
「あしたのジョー」('11,東宝)
監督:曽利文彦
出演:山下智久,香川照之,伊勢谷友介,香里奈,倍賞美津子
随分と時間が空いてしまったが,米国への出張中に見た最後の映画がこれである。私は原作の「あしたのジョー」の世代なので,あのちばてつやのマンガの世界がどのように映像化されるかに興味が集中するのは当然である。
この映画は原作にできるだけ忠実に作ろうとした姿勢は感じられるが,笑えるのが香川照之の怪演であろう。メイクを施しているとは言え,まさに丹下段平って感じなのである。これが本当に笑える。しかし,その香川を差し置いて,この映画で最も凄いのは伊勢谷友介であろう。減量に減量を重ねていく姿は,まさにあの「力石徹」のイメージそのものである。彼の横顔が,原作の力石と重なったと言っても過言ではない。プロとしての役者根性を見せたと言ってもよいと思う。
それに比べれば,山下智久のうす味加減はどうしようもないし,香里奈は完全なミスキャストである。更にスーパー・スロー映像のようなかたちで,拳闘シーンを見せる演出は明らかにあざとい。そしてしつこい。
そうした文句はありながらも,伊勢谷と香川の二人によって,これはある程度見られる映画になっていたと言ってもよい。だからと言ってもう一回見たいと思う映画ではないというのがこの映画の限界である。二人の役者の頑張りに敬意を表して星★★★。でもこれだけははっきり言っておくが,「ヤマト」よりはるかにましな映画である。
« Steve Hackettのプログレ魂 | トップページ | ザ・ストレス »
「映画」カテゴリの記事
- またもAlice Sara Ottが放つ超美的ピアノ音楽。(2026.03.11)
- 「暗殺者の家」:やっぱりこれも初見だった...。(2026.03.09)
- Hitchcockの「三十九夜」:これも見た気になっていただけだったが,筋金入りの傑作であった。(2026.02.22)
- Hitchcockの「救命艇」:この歳にして初めて見たなぁ。(2026.02.12)




































































どうもどうも。お疲れ様です。
私も飛行機で見ました。書かれている通り、香川照之と伊勢谷友介(初めて認識した)の演技には相当感動しました。特に香川照之は、このために役者になったのではないかと云う位の気合で笑いました(ご当人も相当のボクシングオタクらしいですね)。
香里奈も思ったより良かった。山下某は懐かしの新春かくし芸大会を思い出させるレベルではありますが、それはそれでアイドルらしくて良いかと。
漫画のリメイクはしょぼいケースが多いですが、これはそこそこ楽しめる映画でした。まあ、確かにもう一度見たいかと言われるとアレですが(笑)。
投稿: こやぎ@でかいほう | 2011年6月 5日 (日) 11時59分
こやぎさん,出張ご苦労さまでした。本来ならば私が...って感じですが,乱入も果たし(謎),まぁよかったのでは?
この映画,やっぱり香川,伊勢谷でもっているって感じでしょう。香川照之ってまじで濃い役者だなぁと思っています。
投稿: 中年音楽狂 | 2011年6月 5日 (日) 15時10分