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2011年2月 2日 (水)

結構好きだったなぁ,このPatti Austin。でもこんなによかったとは思っていなかった。

Patti_austin "Every Home Should Have One" Patti Austin (Qwest→Friday Music)

懐かしアルバムが再発されたので思わず手が伸びてしまったという事例である。このアルバムはQuincy Jonesプロデュースで,QuincyのQwestレーベルから発売されたものであるが,それがWarner系の再発レーベルであるFriday Musicから出たものである。そもそも,このアルバム,Patti Austin自体はQuincyのアルバムにも参加したり,このアルバムが出た頃の来日にも付き合っている("Razzamatazz"とか無茶苦茶カッコよかった)から,そうしたところも踏まえてQuincyが制作したものと思われる。同じく参加しているJames Ingramもそんな感じだったなぁ。

いずれにしても懐かしい。このアルバムが出た頃は私が大学生活を始めた前後であるが,今にして思えば,結構分厚いシンセの音など,時代を感じさせるものの,やはり曲の懐かしさには勝てないのである。

もちろん,そうした懐かしさもあるものの,このアルバム,今にして思えば結構いい曲が揃っていてなかなか楽しめるし,更にこのアルバムの一つの魅力となっているのがSteve Lukatherの全面参加だろう。もう一人,Eric Galeがギターでは参加しているが,LukatherがいつものQuincyのサウンドに更なる新しさ,あるいはキレみたいなものを提供しているように感じられるのである。

正直言ってしまえば,昔,このアルバムを聞いていた頃は,"Do You Love Me?"や"The Genie"のようなアップ・テンポの曲には魅力を感じながらも,その他の曲にはあまりピンとこない部分があった。しかし,時の流れとともに,ほかの曲の魅力が増したように感じた。まさに私が年をとった証拠ではあるが,不思議な感じがしたのも事実である。いずれにしても,これは本当に久しぶりに聞いたのだが,思った以上の出来だったんだなぁという思いを強くした。そもそもIvan Linsの"The Island"を英詞カバーしたのって本作がかなり早かったはずだと今頃気がついている私も私である。LPで聞いていた頃は,全然そんなことに気づいていなかった節があり,思わず反省してしまった。お詫びも込めて星★★★★☆。

まぁ,本作は便宜上,ジャズとソウルの両カテゴリーに区分したが,音楽的にはどう聞いてもブラック・コンテンポラリーである。ジャズ・ヴォーカルを期待して聞くと,何じゃこりゃ?だが,そういう音楽だと思って聞くと,本当によくできていた。あまりにいい感じだったので,iPodで何回も聞いてしまった私である。

Personnel: Patti Austin(vo), James Ingram(vo), Steve Lukather(g), Eric Gale(g), Richard Tee(p, el-p), Bob James(p, key, synth), Greg Phillinganes(key, synth), Michael Boddicker(synth), Rod Temperton(synth), David Foster(synth), Louis Johnson(b), Eddie Watkins, Jr.(b), Anthony Jackson(b), Chris Parker(ds), John Robinson(ds), Paulinho Da Costa(perc), Ralph MacDonald(perc), Ernie Watts (ts)

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