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2011年1月24日 (月)

Ornette Coleman:フリー・ファンクって面白いねぇ

Body_meta_2 "Body Meta" Ornette Coleman (A&M→Harmolodic/Verve)

同一セッションを収録(諸説あるが,同一セッションの可能性が高い)した"Dancing in Your Head"が容易に入手できるのに対し,以前再発されて後はあまり市場に出回っていないため,このアルバムに出会うことはあまりなかったように思う。そんなアルバムを中古盤屋をうろついていたら偶然発見,即ゲットである。

思えば,このアルバムが出たのは1970年代の後半であり,私がジャズを聞き始めた頃とほぼ合致するわけだが,ジャズを聞き始めの小僧にOrnette Colemanのよさなんてわかるわけないということもあり,このアルバムも長年素通りしていたものである。しかし,私も年齢を重ねるとともに,いろいろな音楽を聞いていると,昔は全く理解を越えていたColemanの音楽が非常に楽しいものに思えてきてしまうから不思議なものである。

ここに収められた音楽も,Ornetteを聞いたことがないリスナーにとっては,調子っぱずれのわけのわからない音楽になってしまうのかもしれないが,これは頭で理解するというよりも,体で反応すべき音楽のように思える。Ornetteの言うところの「ハーモロディック理論」(wikipediaには"The use of the physical and the mental of one's own logic made into an expression of sound to bring about the musical sensation of unison executed by a single person or with a group"と書いてある)ほどわけのわからんものはないが,これを真面目に考えてはならないように,この音楽も理論がどうのこうだと言っていては全く楽しめないタイプの音楽と言ってよいだろう。

私は本作を聞いたのは今回が初めてだったが,感覚的に言えば,"Dancing in Your Head"よりも好きだなぁと思ってしまった。その最大の理由が冒頭の"Voice Poetry"にあるのは間違いない。所謂Bo Diddleyのビートを使った泥臭いファンクが何とも心地よく,そこに切れ込むColemanのアルトに思わず「素敵っ」ってなってしまう私は変態かもしれないが,この何とも言えないフィジカルに訴える音楽が気持ち良いのである。よくよくこの曲のタイトルを見ればBo Diddleyの名前と韻を踏んでいるから,これは間違いなく意図的なものと思うが,まずこれで心をつかみつつ,その後は強烈なフリーなフレージングを聞かせる"Home Grown",更には自作のタイトルをパロったような"Macho Woman",そして"Fou Amor"を挟んで,Golden Circleでもやった"European Echoes"まで,これが結構楽しめてしまった。

ここでのバンドが元祖Prime Timeってことになるのだろうが,2ギターがわけのわからん展開を示す中で,Ornetteが吹きまくるってのはかなり笑える。TacumaとJacksonのリズムも相当の変態なので,ある意味では「脳味噌ウニ」みたいになってしまう音楽だが,それは頭を使った場合である。この音楽を聞くときに頭を使ってはいかんのだ。ということで,何とも言えないフリー・ファンクの心地よさゆえ星★★★★☆。いずれにしても,これが廃盤ってのは惜しい気がするなぁ。

Recorded in December, 1975

Personnel: Ornette Coleman(as), Charles Ellerbee(g), Bern Nix(g)Jamaaladeen Tacuma(b), Ronald Shannon Jackson(ds)

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