出張中に見た映画(10/11編)
「インセプション("Inception")」('10,米,Warner Brothers)
監督:Christopher Nolan
出演:Leonardo DiCaprio,渡辺謙,Joseph Gordon-Levitt,Ellen Page,Tom Hardy,Tom Berenger,Michael Caine
久しぶりのこのシリーズである。出張そのものが結構久しぶりなのだから当たり前であるが,今回は往路はあまりにも眠くて,映画は1本に留まってしまったが,見たのは本年の結構な話題作と言ってよい本作である。
この映画,見れば見るほど,カルト的な人気を博すだろうなぁと思わせるようなストーリーである。そもそも重層的な夢という発想も物凄いが,さすがに夢と現実が交錯する世界なので,映像も強烈である。そしてちゃんと謎を残していることにより,一度見るだけではなかなか納得させない部分を残すのがうまいと言えばうまい。だからこそ,はまってしまうと,オーディエンスはこの映画を何度も見ないではいられなくなるように思えるのである。このいい意味での「わけのわからなさ」ってのがいいのだと思う。
その一方で,この映画を見て,首を傾げてしまう人も多いだろうなぁと思わせるのも事実である。こんなものをデートで見に行っても,その後の会話が弾むと思えないもんなぁ。よって,この映画は一人で見て,一人でちゃんと考えて,ラスト・シーンの解釈を考えるべきだろう。これこそまさに「夢か現か」なのだ。
私はChrsitopher Nolanと言えば"Batman"シリーズのあの何とも言えない陰気な感じが好きだが,監督としてだけでなく,シナリオ・ライターとしても大したものだと思わせるのが,この映画でも明らかになっている。
まぁこういう映画を,飛行機の小さい画面で見ているのもどうなのよと思いつつ,ストーリーがしっかり作られているから,画面サイズに関係なく楽しめてしまう部分はあると思わざるをえない。これなら,DVDを購入して再見することもそれなりに意義があるのかなぁと思わせるような作品だったと思う。いずれにしても,久々にどう解釈しようか考えさせられたという意味では,刺激的な映画だったと思う。劇場に見に行かなかったことを反省した私である。星★★★★☆。
そうした中で,劇中にはDiCaprioの妻役のMarion Cottillardが登場してくるが,「投影」だとか,あのイメージって「惑星ソラリス」みたいだなぁと思ったのは私だけだろうか。もちろん感覚的なものなのだが,見ながらずっと「ソラリス」のことを思い起こしていた私である。Nolanの考えは違うかもしれないが,どう思おうがそれは私の勝手ということで...(爆)。
ところで,IMDbでキャストを見ていたら,Lukas Haasなんて懐かしい名前を見つけてしまった。そう,あの「刑事ジョン・ブック 目撃者」の子役である。あれから25年も経っているんだからわからないわけだ。私だって25年前とは特に体重では別人だもんねぇ...。
« 中年音楽狂 in ジャカルタ | トップページ | ジャカルタ名物?アヤム・ゴレン »
「映画」カテゴリの記事
- Hitchcockの「救命艇」:この歳にして初めて見たなぁ。(2026.02.12)
- 「トレイン・ドリームズ」:これほど地味な映画がオスカーにノミネートされることが素晴らしい。(2026.02.08)
- Netlflixで見たシュワちゃん版「トータル・リコール」。(2026.02.02)
- Fritz Langの"M":こんな映画が1931年に製作されていたこと自体が凄い!(2026.01.26)

































































私も飛行機で観ました。二度見ました(一度目はお酒飲みながらだったので途中でうとうとしてしまった、というのもありますが)。確かにカルト・ムービーになるかもしれませんね。「ソラリス」を思い出しましたか。そう言われると、確かにそうですね。「ソラリス」に通じるものが低いところで流れていますね。そうすると、ラストも「ソラリス」に通じてしまうのかなあ?いや、そう思うとそっくりですね、ラストが。
しかし、デカプリオが帰りたがっている故郷が、もともと投影なのかも。すべてが夢?
投稿: カビゴン | 2010年11月26日 (金) 05時39分
カビゴンさん,おはようございます。お久しぶりです。
本日の夜行便で,日本に帰りますので,帰りも元気だったら,もう1回見てみようかなぁなんて思っています。しかし,飲んだくれて寝てしまうのは必定のような気もしますので,ブルーレイを買おうかなぁなんて思います。
でも映画の質は全然違っても,「惑星ソラリス」のイメージが通奏低音のように流れていると感じられた私でした。ちょっとはシンパシーを感じて頂いたようでなによりです。
投稿: 中年音楽狂 | 2010年11月26日 (金) 09時39分
それ、観ました。
投稿: わっち | 2010年11月28日 (日) 23時13分
わっちさん、はじめまして、ですよね。
コメントありがとうございます。是非、この映画をご覧になって、どう思われたか、あるいは感じられたかもお聞かせいただければと思います。
できるだけ、インタラクティブな方が楽しいですしね。もちろん、無理はなさらなくて結構ですが。
投稿: 中年音楽狂 | 2010年11月29日 (月) 08時53分