ECM catalogにおける欠落情報
またも「ECM catalog」に関する話である。この本には「ECMに関する出版物」というコラムが2つあって,"Sleeves of Desire",「ECMの真実」,"Horizons Touched","Windfall Light"と並んで,本書までそこに並んでいる(これはやや手前味噌的に思える)。まぁそれはいいとして,ECMに関する出版物と言えば,もう一冊忘れてはならない重要な書籍があると思うのだが...。
それはKeith Jarrettの"Scattered Words"である。この本には,Keithのバイオ,ディスコグラフィに加え,"Inside Out: Thoughts on free playing"と題されたエッセイ,更には"Scattered Words"として,Keithのコメントを集成したものなど,読みどころの多い本である。更にはスタンダーズ・トリオやソロの演奏風景の写真も収録されており,ファンは必携の本だ。しかもEditor & PublisherはECM Recordsとなっているのだから,「ECMに関する出版物」にこの本を取り上げないというのは,かなりクリティカルな欠落と言ってよいのではないか。それとも,どこかに書いているのを私が見逃しているだけだろうか?
だからと言って,「ECM
catalog」の本質的な価値が落ちるとは思わないが,これだけマニアックかつ一家言を持つ人々が編纂に携わったにしては,このミスはあまりにも痛い。何だか私はこの本にケチばかりつけているように思えてくるが,あくまでもこれはデータを補足するためのものだとお考え頂きたい。
私の記憶によれば,この本を私はECMのサイトで購入したはずだが,その際も品切れ状態がかなり長く続き,入手したのは結構時間が経ってからの2度目のオファーの時だったように思う。それでも今にして思えば入手できてよかった(Joni Mitchellの画集と同じぐらい,購入できてよかったと思っている)。現在,本書は絶版状態にあるようだが,中古/オークション市場で一体どれぐらいの値段で取引されているのかは全くわからない。たかだか80ページ程度の本にしては,定価も決して安くはなかった(記憶は定かではないが,20ドルだか,20ユーロだかだったような...)が,紙質も装丁もいいから仕方がなかろうが,Keith Jarrettのファンならば,これは保有したいと思うはずの本であることは間違いないだろう。せっかくの機会であるから,本書を今一度真面目に読んでみることにするか。
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すっかり、忘れてましたが。。
何故か、今日、昼にこの話題が出て、思い出しました。
そして、帰ってきたら、工藤さまの呟きがあって。。
やっと、注文しました。
って、日本版だけどね。
投稿: すずっく | 2010年9月 1日 (水) 18時33分
すずっくさん、おはようございます。返事が遅くなりました。すみません。
この本、こだわりを持たなければ相当楽しめます。乞御期待。
投稿: 中年音楽狂 | 2010年9月 3日 (金) 07時25分