DVDで「ジャガーノート」を見た
「ジャガーノート(Juggernaut)」('74,英,United Artists)
監督:Richard Lester
出演:Richard Harris,Omar Sharif,David Hemmings,Anthony Hopkins,Ian Holm,Shirley Knight
AmazonでFOX系の映画が50%オフということで,何枚か注文したうちの1枚である。ほかに買ったのは「カイロの紫のバラ」だ,「110番街交差点」だ,「暴走機関車」だ,「ホットロック」だと全く脈絡なし(私がいかに分裂症的な趣味かがバレバレである)であるが,そのうちの最初にチョイスしたのがこの映画である。私が映画を最も見ていたのは中学生の頃であるが,この映画の予告編は当時劇場で見た記憶がある(あれは今は亡き大阪梅田の阪急プラザ劇場だったような...)。しかし,それはあくまで予告編であって,本編を見るのは私にとっては初めてのことなのである。
当時から「オールスター・キャストで贈る、パニック・サスペンス・ムービー」なんて言われていたような気もするが,ご覧頂けばお分かりになる通り,オールスターと呼ぶには地味なキャストである。今や名優の誉れ高いAnthony Hopkinsも若くて,思わず笑ってしまうぐらいであるが,35年以上前のことなんだから当たり前である。あと,何とも女優が地味(笑)。
しかし,この映画は客船という空間を舞台にしながらも,ど派手なアクションがあるわけでなく,爆弾処理に当たって,ネジ1本ゆるめることでサスペンスを感じさせるような,密室型サスペンスと言った方がよいもののである。そもそも配給会社ではヒットした「ポセイドン・アドベンチャー」的な宣伝方針で集客を図ろうとしたのはわかるが,これはあくまでも地味にサスペンスを高める映画だし,この渋い役者陣では日本ではヒットするわけがないだろう。よって,このDVDもカルト映画のような扱いを受けているが,これは正統派のサスペンス映画だと評価すべきものであり,単なるカルト扱いではもったいない気がする。
もちろん,映画としての瑕疵は言いだしたらきりがないぐらい多々あろう。しかし,この映画で客船が波に揺れる映像を見るだけで船酔いしてしまう人がいても不思議ではないぐらい,船の映像はリアルだし,最後のケーブルの切断のシーン(「青か赤か」)のサスペンスフルな展開にはしびれる人が多いはずである。ある意味ではこうしたタイプの映画になると,ギミックに頼りがちな米国映画にはないよさを,この英国映画は醸し出しているとも言えると思う。そうした点も評価してやや甘いが星★★★★。いやいや,地味ではあるが結構面白かったなぁ。
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コメント
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今晩は!私も中学から高校時代に一番映画を見ておりました!私は当時やはり今はなき札幌の映画館で以前にご紹介のあったサブウェイパニックとの2本立てでこの映画を見ましたよ!どちらのリード線を切るのか?ハラハラして見た記憶があります
投稿: takeot | 2010年6月 8日 (火) 21時37分
takeotさん、こんばんは。中国の合肥ってところに来ております。
思い出しましたよ。この映画の予告編は「サブウェイ・パニック」を見に行ったときに見たんです。確かそのはずです。懐かしいなぁ。
投稿: 中年音楽狂 | 2010年6月 8日 (火) 23時52分