"Arc of a Diver":時代は変わっても曲の魅力は不変である
"Arc of a Diver" Steve Winwood(Island)
このアルバムがリリースされて間もなく30年である。月日の経つのは本当に早いものである。このアルバムを聞いていても,伴奏のプロダクションそのものには時代を感じさせるものがあることは事実である。だが,このアルバムに収められた曲の魅力は何年経過しても全く色あせることがないということが本当に素晴らしい。曲のタイプは様々なれど,どの曲を聞いてもよく出来ている。
"About Time"以降のSteve Winwoodの復調著しいのは私も承知していて,最近のアルバムも好きなのだが,私にとってのWinwoodはこれってことになってしまう。何せ初めて聞いたWinwoodがこれで,その出来がこれでは,完全に頭に擦り込まれてしまったというのが正直なところである。一般的に評価が高い"Back in the High Life Again"よりもはるかにここでの曲の方が優れていると感じるのは私だけではないはずである。
しかも全ての楽器を自分で演奏してしまうところに,このアルバムに賭けたWinwoodの意欲が表れているが,それにしてものクォリティである。冒頭に書いたとおり,シンセサイザーの多様ゆえに,やや時代を感じさせるサウンドなのだが,それでもこのアルバムの放つ魅力は今でも不変である。冒頭の"While You See a Chance"からラストの"Dust"まで捨て曲なし。個人的には適度なファンクネスが心地よい"Night Train"が好きな私である。
久しぶりに聞いてみたのだが,途中でやめられなくなってしまって,結局記事にしてしまった(爆)。最後になるが,このアルバムの魅力を増しているのはTony Wrightによるカバー・アートである。こういうのはLPを部屋に飾りたくなるよなぁ。それも併せて星★★★★★。
Personnel: Steve Winwood(vo, all instruments)
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