出張中に見た映画(10/06_2回目編):その2
「フォーン・ブース("Phone Booth")」(2003,米,FOX)
監督:Joel Schumacher
出演:Colin Farrell,Kiefer Sutherland,Forest Whitaker,Radha Mitchell,Katie Holmes
中国からの帰路に見た映画である。フライト時間が短い中,この映画のような81分という尺は全編を確実に見られるということでありがたいものであった。かつ結構面白かった。
ケチのつけようはある。恐喝者側がなぜ主人公,Colin Farrellの私生活まで知りうるのかとか,黒人のネエちゃんはなぜ,この公衆電話にあれほどのこだわりを見せるのかとか,そのほかにもネタバレになるので書けないがいろいろである。まぁ,しかし,公衆電話に掛ってきた電話を取るとあぁだ,こうだと指示をされ,電話を切れば殺すと脅されるという,極めて特異なシチュエーション,かつ限定的な舞台の中でストーリーが展開されるから,極端なことを言えば,舞台劇にでもできてしまうというようなものである。
だが,Colin Farrellが情けない役柄(こういう男がいたら,嫌な奴だと思うだろうねぇ)をうまく演じているのはほめてよかろうし,この映画をそれなりのものに仕立てたのはForest Whitakerだと思う。Whitakerと言えば何と言っても「バード」だが,ここでは地味な役柄ではあるが,締りのある演技をしていて,リアルさを増すことに貢献していると言っていいだろう。
しかし,本当の主役は電話をかけてくる側の「声」の持ち主である。「声」だけで人間の嫌らしさを醸し出すのに成功しているのには頭が下がる。こういう短い上映時間の映画は減ってしまったが,尺は短くてもちゃんと決着をつけられるのだから,シナリオの整理というのは重要だよなぁということを強く思わされた一作であった。それも含めて,ちょっと甘いが星★★★★。
« オランダに対して善戦したと言ってよい日本 | トップページ | コレクターはつらいよ(10):Vinicius CantuariaのアルバムにまたもBrad Mehldau登場 »
「映画」カテゴリの記事
- Hitchcockの「三十九夜」:これも見た気になっていただけだったが,筋金入りの傑作であった。(2026.02.22)
- Hitchcockの「救命艇」:この歳にして初めて見たなぁ。(2026.02.12)
- 「トレイン・ドリームズ」:これほど地味な映画がオスカーにノミネートされることが素晴らしい。(2026.02.08)
- Netlflixで見たシュワちゃん版「トータル・リコール」。(2026.02.02)
« オランダに対して善戦したと言ってよい日本 | トップページ | コレクターはつらいよ(10):Vinicius CantuariaのアルバムにまたもBrad Mehldau登場 »


































































コメント