強烈な美メロにまいる"Nightfall"
"Nightfall" Charlie Haden & John Taylor (Naim)
ブログ界で話題沸騰のKeith JarrettとCharlie Hadenのデュオ作(記事はこちら)は非常に穏やかな二人の対話が楽しめる好アルバムであった。その後,ブログのお知り合い,すずっくさんがHadenのデュオ作を続けて取り上げられていて,そこにコメントを入れさせて頂いた私に対して「きっと好きだと思ってたけど、エントリーしてなかったので、ちょっとびっくりした」なんて書かれてしまったものだから,記事を書かないわけにはいかない。すずっくさんの読み通り,ちゃんと保有しているし,結構好きなのだ。ただ,記事にするタイミングを失しただけである(言い訳)。
そもそもがデュオ名人のHadenのことであるし,ピアノも私が好きなJohn Taylorであるから悪いはずはないのだが,Keithとのアルバムとは録音のせいもあろうが,かなり質感が異なっているのが面白い。
このアルバムを聞いていて思うのは,どうしてこのような美メロの曲を見つけてこれるのかという点である。"My Love And I"は古い西部劇「アパッチ」からの曲であるが,とても西部劇用に作られたとは思えない美しい曲である。HadenはQuartet Westでもこの曲を演奏しているから,まぁそれはそれでわかるとしても,"Touch Her Soft Lips"は「ヘンリー5世」からの曲だそうで,英国のWilliam Walton作である。その筋では有名な曲かもしれないが,私はほとんど聞いたことがないか,初めて聞いた曲だと思う。だが,この美しさはなんだ。素晴らしい選曲眼である。たまらん。Don Sebeskyの"Bittersweet"も強烈だが,"Don Sebesky"と"Bittersweet"でググっても,ほとんどこのアルバムしかヒットしないのだから,埋もれた名曲ってことになるのではないか。だとすれば凄いことである。しかも最後は"Silence"で締めるって出来過ぎである。
しかし,このアルバムの唯一の瑕疵は"Song for the Whales"だろう。この曲だけがアルバムの流れを分断してしまって,どうにもいただけない。特にHadenのアルコのパートはいかん。Taylorのピアノが出てきてましにはなるものの,これさえなければ私はもっとこのアルバムを高く評価していただろうし,より愛聴していたはずである。ほかの曲がいいだけにこれはちょっと惜しい。これのせいで半星減点で星★★★★。
いずれにしても,このアルバムはタイトル通り"Nightfall",即ち夕暮れ時及びそれ以降にフィットした音楽である。決して朝の通勤電車には合わない。だが,久しぶりにこのアルバムを聞く気にさせてもらえたということで,すずっくさんに感謝。ついでにリッピングもしてしまったので,"Whales"はスキップして聞くことにしよう(爆)。
Recorded on October 8 & 9, 2003
Personnel: Charlie Haden(b), John Taylor(p)
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持っていないものを見つけると、どうするかちょっと悩みますが、今日は購入、相手はJhon Tayler,
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» Charlie Haden, John Taylor Nightfall [JAZZとAUDIOが出会うと。。。]
Charlie Hadenのデュオアルバムは見つけたら買えと、自分に科しているのですが、当たりを引き当てる確率が
高いと思っています。
過去に、pat metheny, hank jones, Kenny Barron, Egberto Gismonti, Christian Escoudeとか多くの盤が
出ているのですが、どれも(ちと**なのもあるにはありますが)水準以上の演奏がされていて、まだまだ
「もういいや」とは思わないだけのクオリティを維持しています。
まだ、見つけていない盤..... [続きを読む]
» Charlie Haden John Taylo: Nightfall (2003) 録音について(追記あり) [Kanazawa Jazz days]
[追記]
昨日、客人を連れてcowry coffeeへ。あのアコウスティックな空間で聴き直してみたかったのである。あきらめきれなくて。
やはりオーディオセットとか、空間とかじゃなくて、録音が良くないよなあ、と門脇君とため息。ダメなものはダメって、昔のどっかの党首みた...... [続きを読む]
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他の方にコメントした後、相変わらず、このCDを探しています(笑)。奥に入ったままで、出てきません。内容的にはうっすらと記憶にあるのですが、5年以上も経過していて確かめるすべがなくて。
’04年からTBさせていただきます。すずっくさんと時間をおかなかったので、すぐ探せました。
投稿: 910 | 2010年5月30日 (日) 12時30分
910さん,こんにちは。TBありがとうございます。
私も,CDが見つからないことってよくあります(爆)。特に,最近は買うとすぐリッピングしてしまって,放置っていうのがいけません。たまには棚の整理をする必要も感じるのですが,いかんせん時間が...(言い訳)。
逆にリッピングしておけば,捜す手間が省けるって話もありますねぇ。
ということで,こちらからもTBさせて頂きます。
投稿: 中年音楽狂 | 2010年5月30日 (日) 12時51分
音狂閣下、、お疲れのところ、、ご苦労であった。。
って、なるから、、皆様に、姐御だとか、、姐さんだとか、、なんか、ただなぬ、、イメージ出来上がってルじゃないですかあ。ん、もぉ。
閣下は、絶対あげてるって、思ってたんですよ。ほんと、わたしの思いこみなんですが。(^^ゞ
あちらにも書きましたが、演奏の出来ってより。。
この流れにあれは、、って、かんじなのです。閣下に近い感覚だと思うのです。
昔のフリーとか聴いてた時もあるから、このくらいの演奏は別に怖くはないけど、あのながれで、鯨の声は、、って、感じ。でも、、単品♪で結構重宝させてもらいました。美メロ倶楽部でもつくるかなー。
今回は、一度でトラバ、行きましたか?
投稿: すずっく | 2010年5月30日 (日) 16時10分
すずっくさん,こんにちは。TBありがとうございます。一発で入ってましたよ。
「イメージ出来上がってルじゃないですかあ。ん、もぉ。」って私のせいではないですねぇ(笑)。まぁ仕方ないですよ。新潟ジャズ界の大パトロン,スズニカ男爵夫人ですから。
「鯨」については,プロデュースとして問題あるでしょうってケチもつけたくなるような曲ですね。私の口癖からすれば「一貫性に欠ける」要因となったわけですからねぇ。やっぱりあの曲はスキップですよ。
ちなみに,私は中国は6/8から行く予定です。6月は都合3回行くらしいです。いよいよブログの更新の危機ですな。
投稿: 中年音楽狂 | 2010年5月30日 (日) 16時34分
おお、遂にNightfall出ましたね。
Bittersweetが大好きです。
曲名通り、こういうbitterでSweetなメロディを、このように懐古的に奏でられると、人生を考えてしまいます。年取ったということでしょうね。
投稿: カビゴン | 2010年5月31日 (月) 05時47分
Charlie HadenのDUO盤も"見つけたら買い"だと思っているのですが、最近あまり買っても聴いてもいませんでした。
ということで私も久々に引っ張り出してきましたが、おっしゃる通りの
>強烈な美メロ
が素晴らしかったです。
keith jarrettとのDUOは、こちらはまだ未着っす。
TBありがとうございます。逆TBさせていただきます。
投稿: oza。 | 2010年5月31日 (月) 06時18分
カビゴンさん,こんばんは。お久しぶりです。
このアルバムお好きでしたか。私は結構久しぶりに聞いたんですが,すっかりはまってしまいました。このあと,John TaylorとSteve Swallowのデュオもちょこっと聞いてみたんですが,全然雰囲気が違って,完全にこちらの勝ちって感じでした。
投稿: 中年音楽狂 | 2010年5月31日 (月) 20時30分
oza。さん,こんばんは。TBありがとうございます。
「見つけたら買い」も結構な枚数ですよねぇ。そう言えば,No Trunksにジャケが飾ってあったChristian Escudeとのアルバム,LPで持っていたのに,売っちゃったんですよねぇ。まだ若くてよさがわからなかったとは言え,私がバカでした。でも買値より高く売れたという不思議な経験をしましたが,当時から希少だったんですかねぇ。余談になってしまいました。
投稿: 中年音楽狂 | 2010年5月31日 (月) 20時34分
音楽狂さん、こんにちは、monakaです。
中国からTBできましたが、コメントは着けられませんでした。
結構気に入っています、そしてコメント着けれれるという事で日本に帰ってきました。
投稿: monaka | 2010年5月31日 (月) 21時00分
monakaさん,こんばんは。ご出張お疲れ様でした。
中国のインターネット事情はよくわからないことが多くて,私はココログの管理画面にはアクセスできますが,このブログにはアクセスできないということがあります。よって,中国に行くと,コメントを返すのも大変だったりして,なんだかなぁって感じです。でもまた来週には中国に行かなくてはなりません。ブログの運営にも支障をきたすことは間違いないですね。仕事ですから仕方ないですけど。
投稿: 中年音楽狂 | 2010年5月31日 (月) 21時27分
TBありがとうございました。
ヘイデンって、政治的なメッセージ性が直球すぎて、音楽の減点になることが多いですね。これの最後もそうですし。
あとこのアルバムはピアノの録音が良くない、のが残念。
美しい旋律が多いだけに残念!
投稿: ken | 2015年9月23日 (水) 17時22分
kenさん,こんばんは。TBありがとうございます。
Hadenの政治的主張はさておき,ここでの「クジラ」は絶対にいけてません。Yesの"Don't Kill the Whale"もいけてませんが,これはさらに駄目でしょう。音はさておき,ほかの演奏がいいだけにもったいないですよねぇ。
やっぱり画竜点睛を欠いてますね。
投稿: 中年音楽狂 | 2015年9月24日 (木) 00時35分