Bettye LaVette:これはたまらん!ブリティッシュ・ロックとソウルの見事な融合
"Interpretations: British Rock Songbook" Bettye LaVette (Anti)
これは最高だ。そもそもブリティッシュ・ロックはソウル・ミュージックの影響を受けているところがあるが,これはソウルの側からブリティッシュ・ロックに対するインタープリテイションを行ったものだ。"Interpretations"というタイトルに偽りはなく,これは単なるカバー・アルバムではない。これだけ知られた曲を,相当Bettye LaVette色に染めているのである。これは自信がないとできない技である。
だいたい収録されているのが,Beatles,Stones,Pink Floyd,Moody Blues,Animals,更にはElton John等と"British Rock Songbook"の看板に全く偽りはない。それがロックというよりも,極めてソウルフルで,よりディープなかたちで歌われるのだから,オリジナル曲のファンは面喰うかもしれない。だが,それがいいのだ。例えば,Elton Johnの"Don't Let the Sun Go Down on Me"なんて,私ですらカラオケで歌ってしまうことがある(爆)のだが,ここでの彼女のようには絶対歌えない。「崩しの美学」すら感じさせるオリジナリティ溢れる歌。やはりこれは凄い歌唱である。
そもそもこのアルバムを発売しているAntiレーベルは,Joe Henryのアルバムをはじめとする数々の傑作をリリースしており,極めて信頼のおけるレーベルという意味では,私には音楽のタイプこそ違え,ECMレーベルと同じように期待を持たせるレーベルではある。しかもそうした期待に応えるレベルを常に確保してくれるので,このアルバムも購入に当たって,私がLaVetteのアルバムをこれまで聞いたことがなくても,全然不安を感じなかったのだが,これは確実に期待以上である。
あまりにまいってしまったので,私はBettye LaVetteの前のアルバム2作を即刻注文してしまった。それぐらい気に入ってしまった。必ずしも,彼女の声は私の好みにジャスト・フィットというわけではないのだが,それでもここでの歌唱,演奏はそんなことはどうでもいいと思わせてくれる出来だった。とにかく驚かされたということもあり,喜んで星★★★★★を謹呈してしまおう。繰り返す。これは最高である。
Recorded in August, 2009 and Live at John F. Kennedy Center on December 6, 2008 (#13 only)
Personnel: Bettye LaVette(vo), Rob Mathes(key, g, vo), Shaen Fontayne(g), Zev Katz(b), Charley Drayton(ds, perc), Jeff Kievit(tp), Arron Heick(as), Andy Snitzer(ts), Mike Davis(tb), Vancese Thomas(vo), Tabitha Fair(vo), James "D-Train" Williams(vo), Michael Bearden(key, org), Kenny Aronov(ds)
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今日は。EVAです。
これは良さそうですね。
次回の購入リストに加えることにしよう。(爆)
投稿: EVA | 2010年5月31日 (月) 09時54分
EVAさん,こんばんは。はい,いいです(笑)。是非お試しを。曲の勝利というのもあるでしょうが,完全にしびれました。
投稿: 中年音楽狂 | 2010年5月31日 (月) 20時35分
おはようございます。熱いレビューで気になってオフィシャルのページみてみました。結構年配なんですね。あれに似てると思いました、えーとADELEだ。ADELEかなり好きなんですよ。情報ありがとうございました。
投稿: ki-ma | 2010年6月 1日 (火) 07時59分
ki-maさん,こんばんは。Adeleは名前しか認識していなくて,聞いたことがないのでわかりませんが,本作につられて買った前の2作も非常に良い出来でした。
暫くはこの人にはまってしまいそうです。
投稿: 中年音楽狂 | 2010年6月 1日 (火) 21時37分