The Bird And the BeeのHall & Oatesトリビュートはかなりよい。
"Interpreting The Masters Volume 1: A Tribute To Daryl Hall And John Oates" The Bird And the Bee(Blue Note)
このInara GeorgeとGreg Kurstinの2人組ユニットの名前は聞いていたし,ヴォーカルのInara GeorgeがLowell Georgeの娘ってことぐらいは認識していたが,音を聞くのは今回が初めてである。これを購入するに至ったのは,本作がHall & Oatesのカバー集で,往年のヒット曲を再演しているからという理由にほかならないのだが,これが実は非常によかった。
このバンドの音楽を一言で形容すれば,エレクトロニック・サウンドに,非常に人間的なヴォーカルを乗せるということになると思うが,本作を聞いていて,私が想像したのがYazooである。もちろん,やっている音楽は全然違うのだが,エレクトロニクス+Alison Moyetのディープで人間的な声が素晴らしかったYazooを想起してしまったのだから仕方がない。それは私がYazooが好きだからということもあるかもしれないが,そうしたことを考えるぐらいだから,この音楽の作り方がよほど私の趣味にフィットしていると言ってよいのである。
冒頭の1曲が彼らのオリジナルである以外は,Hall & Oatesの誰もが知っている曲が並んでいて,まぁほとんどひねることなくInara Georgeは歌っているのだが,この女声で歌われるHall & Oatesの曲が非常に魅力的に響いているし,そこが新鮮である。もちろん,そうしたひねりのなさに,カバーとしての面白みがないと感じる場合もあるが,原曲に対するリスペクトが感じられて私には非常に好感度が高かった。往年のHall & Oatesの曲がいかにすぐれていたかを再確認できることもこのアルバムのいい点である。ということで,これまで聞いてこなかったバンドとの嬉しい出会いへのご祝儀も含めて星★★★★☆。私はEverything But the Girlも好きだが,彼らの活動が停滞する中,私はこのバンドがあれば,しばらくはいけるかもしれないなんて思ってしまった。さぁどうするBen Watt?でも実はTracey Thornの新譜発売を心待ちにする私(爆)。
尚,今回の作品はVolume 1と呼ばれているから,当然続編を期待したくなってしまうのが人情である。一体次はだれをカバーしてくれるのか期待してしまうなぁ。本作が結構魅力的だったので,彼らの前のアルバムも買うことにしよう。
それにしてもこうしたアルバムがBlue Noteから出るってのは時代の流れを感じてしまうなぁ。まぁNora Jonesもそうだったが...。ついでだが,Inara Gerogeの声って,ちょっとLove PsychedelicoのKUMIに似ているように感じるのは私だけ?
Personnel: Inara George(vo), Greg Kurstin(key, b, ds, g, prog), Shirly Manson(vo)
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コメント
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どうも。自分も昨日J-WAVEで聴いてアマゾンカートに入れたところなんですよ。あっさりしているんですが良いフレーバーというか、塩梅というか。ちなみにEverything But the Girlも大好きです。そういえばtracyの近作は自分が欲しかったので妻へプレゼントしたりしました。自分しか聴かなかった(笑)。
しかしやっぱりこのホール&オーツのカバーは買いですね。
投稿: ki-ma | 2010年3月29日 (月) 11時35分
ki-maさん、こんばんは。塩梅のよさとはまさしくその通りですね。
曲のよさもあるでしょうが、私は一発ではまってしまいました。
それにしてもTracy…。あれは男子の方が染まる世界なのかもしれませんね。
投稿: 中年音楽狂 | 2010年3月30日 (火) 00時26分
いやあ、これよさそうな感じがしたのでAmazonで試聴してきました。
パット聴きクレスピキュールのアンテナあたりを思い浮かべましたが、実際聴いてみると違うんでしょうね。
ちょっと買ってみたい一枚です。
投稿: 東信JAZZ | 2010年6月 2日 (水) 18時17分
続けておはようございます。アンテナなんて懐かしい響きですねぇ。
私は曲の懐かしさと,Inara Georgeの声にまいってしまいました。また聞こうっと(笑)。
投稿: 中年音楽狂 | 2010年6月 3日 (木) 08時04分