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2009年12月 7日 (月)

The Jeff Lorber Fusion:フュージョン界の中間派?

Soft_space"Soft Space" The Jeff Lorber Fusion(Inner City→Wounded Bird)

これは懐かしいアルバムである。クロスオーバー全盛期と言ってもよい70年代後半に,今は亡きマイナー・レーベル,Inner Cityから発売されたThe Jeff Lorber Fusionのアルバムである。本作が,彼らにとっての日本デビュー作であったはずである。

そもそもこのアルバムが日本で発売になったのは客演したChick CoreaとJoe Farrellあってのこととは思うが,マイナー盤を発掘するWounded Birdレーベルから再発になって,本作が入手しやすくなって,この作品の魅力が再認識されればと思う私である。

なぜ,このアルバムがいいかというと,ハード・フュージョンでもなく,スムーズ・ジャズでもない,丁度いいさじ加減のフュージョン・ミュージックが展開されていることである。キメやユニゾンもある曲もあれば,適度なファンクも感じられて,このグルーブの心地よさは,往時のフュージョン・ミュージックのよさの典型と言ってもいいのではないかと思うのである。よって,私は彼らを敢えて「中間派」と呼んだわけだが,凡百のスムーズ・ジャズは毒にも薬にもならないし,ハード・フュージョンばかり聞いていると,はっきり言って疲れるというところもあるから,これぐらいが「いい感じ」なのである。

このアルバムが出た当時は「フュージョン」というカテゴリーはなかったはずである。そんな時代に,グループ名からしてフュージョン・ミュージックの拡大に貢献したと言ってはさすがに褒め過ぎの気がしないでもないが,それでもたまに聞くと心地よいアルバムである。その後もJeff Lorberは自身のアルバムも多数発表しているし,Michael Franksのプロデューサー業等でも活躍しているが,その原点と言ってよいアルバムであろう。いずれにしても,久しぶりに聞いてみて温故知新モードになってしまった私である。ある意味では,後のChick Corea Elektric Bandの原型のような部分を感じる部分もあったと言っておこう。固いこと言わずに楽しんでしまえばいいアルバムとして,星★★★★。収録時間の短さも当時のLPを思い出させて微笑ましい。

Personnel: Jeff Lorber(key), Terry Layne(reeds), Dennis Bradford(ds), Lester McFarland(b), Ron Young(perc) with Chick Corea(key), Joe Farrell(ss, fl), Bruce Smith(perc), Dean Reichert(g)

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ジャズ(2009年の記事)」カテゴリの記事

コメント

 うれしいですーーーーー!
私、最近すごく仕事に熱中し過ぎて、周りが見えず、この記事、今、たった今、気付きました。
 なんて、うれしいんでしょう!
音楽狂様!同感です、そうなんですよね、、中間の音楽なんです。毎日聴いていても疲れないんです。ほどよく元気をくれて、しつこくなく、まるで、自然界の鳥の声や、小川のせせらぎのように、心地いいんですわ。
押し付けがましくもなく、俺の技すごいだろ、でもない。
また、Jeff Lorberという人の物の考え方、他の人のバンドのメンバーとして参加する時の、わき役に徹するあたりの謙虚さが、非常に好きです。
いるか、いないか?みたいに弾いているのが、素敵に映ります。
 私、今日は休みだったので、Michael FranksのRendezvous in Rioを何回も聴いていましたよ。
6番目のScatsvilleを何度か聴いてから、1番に戻り、Chuck LoebのギターとMichaelの歌に酔いしれ、後は順番に聴きした。
外は冬でも、私の頭の中は、ちょうちょが何匹も飛んでいます。、
幸せにしてくれるアルバムです。
 丁度、このアルバムに参加しているJimmy HaslipやEric Marienthalとツアーを終えたばかりだと思いますよ。
ファンサイトにyoutubeもアップされていました。
 来日して欲しいですわ。

ひまわりさん,こんばんは。熱~いコメントありがとうございます。本当にJeff Lorberがお好きなんですねぇ。

最近はMichael Franksのアルバムもあまり聞いていません。あんなにアメリカ時代は世話になったのにって感じですが,ひまわりさんのコメントを拝見して,取り出して聞いてみたくなりました。ありがとうございます。でも新譜や中古の山も残っているし,年末に向けてベスト盤選びもしなきゃだし,忘年会は続くしと結構大変です。

Thanks for introducing Jeff Lorber Fusion's album, really fabulous blog.

Regards,
Jeff Lorber Fan Site

Thanks for your feedback. My pleasure to put an article on Jeff Lorber Fusion. I will keep trying to support Jeff Lorber's activities through my blog as much as possible.

I would appreciate your further interests.

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