よきにつけ,悪しにつけニューヨーク的なサウンド
"Life on Wednesday" Jonathan Haffner(Cachuma)
CDショップをうろついていたら,このアルバムが目に止まってしまった。Jonathan Haffner?知らん。しかし,Wayne KrantzにCraig TabornってことはChris Potter Underground的なサウンドか?と思わせるメンツである。しかし,その一方でドラムスがJochen Rueckertって,Marc Coplandの"Haunted Heart"の人だし,もう一人のドラマー,Kenny WollesenはBill Frisellとやってたはずだということで,一体どんなことになってしまうのかという興味だけで買ったアルバムと言ってもよい。
それでもって,早速聞いてみたのだが,これがまぁなんともNYC的である。それもイースト・ビレッジあるいはブルックリンあたりを想起させるサウンドと言えばいいだろうか。轟音系と思わせる演奏もあれば,完全フリーもあり,その一方で静謐なサウンドも聞かれるということで,何とも捉えどころがないのである。この捉えどころのなさが,メルティング・ポット的NYCの感覚を想起させるのである。それがいいか悪いかはそれぞれ好みのあるところではあるが,私にはやはり取りとめがないという印象が強いと言える。
私としては,ホーンのバックのKrantzにも興味があったのだが,テーマでHaffnerとのユニゾンを聞かせたり,はたまたKrantzらしいソロを聞かせているのも事実だが,露出度はそこそこって感じだろうか。でもKrantzにフリーの演奏が似合っているとも思えず,どうやって弾いていいのかよくわからんっていう感じにしか聞こえないのは笑える。
本作のプロデュースはアルトのDavid Binney(先日,Krantzとインド・ツアーを敢行したようである)が務めており,本作はBinneyの人脈(Krantz,Taborn)と,Haffnerの人脈(Wollesen)をリンクしたという感覚が強いが,いずれにしても,Jochen Rueckertがなぜここでツイン・ドラムスの一翼を担うことになったのかは,結局のところよくわからなかった。ちゃんと評価するにはもう少しよく聞いてみてからの方がいいのだが,通勤途上で3回繰り返し聞いても,なんだかやっぱり掴みどころがないという,なかなか困ったアルバムである。ライブで聞いたら,別の感慨もあるかもしれないが,CDで聞く限りは星★★★がいいところであろう。
Recorded in September 2008
Personnel: Jonathan Haffner(as, cl), Craig Taborn(p, key, electronics), Wayne Krantz(g), Elvind Opsvik(b), Jochen Rueckert(ds), Kenny Wollesen(ds)
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