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2009年12月 2日 (水)

硬派のピアノ・トリオである

Easy_to_read"Easy to Read" Joachim Kuhn / Daniel Humair / J-F. Jenny-Clark (Owl)

人それぞれに感じ方は違うかもしれないが,私にとって,ピアノ・トリオの中で,硬派,あるいはハードボイルドという印象が強いと言えば,この御三方のトリオがかなり上位に来ることは間違いない。大体,中ジャケに写るこの人たちの写真からして,相当強面である(爆)。

後に多くのトリオ作品を残すこのメンバーでの第1作が本作ということになるらしいが,この時点から既に彼らの印象というのは明確化しており,硬派なイメージがここでもプンプン漂っている。なぜ硬派なのかと言えば,フリーになりそうでフリーにならないぎりぎりの線での演奏がスリリングだからだと思うが,決してそれだけではない。エッジの立った演奏の中に,時折垣間見せるKuhnの美しいピアノの響きがまた心をくすぐるというところもあるのである。たとえは違うかもしれないが,Yesの"Relayer"のような感覚と言えばいいだろうか。

ある意味,サウンド的にも硬質なのが欧州ジャズらしいが,こうした硬派のジャズというのも,たまに聞くと本当に魅力的に響く。私はこのアルバムを中古で拾ったのだが,このトリオの作品では比較的安値で取引されているこの作品も,私には十分魅力的なものであり,これは私との相性がいいのかなぁなんて思うところも実はある。このトリオに関する評価には,かなり私の好みが反映しているところがあるので,やや甘いかもしれないが,この作品も十分星★★★★には値する佳作だと思う。Jenny-Clark亡き後,KuhnとHumairがTony Malabyと組んだ変則トリオもかなりよかった(記事はこちら)が,やっぱりこの人たちはいいわぁ。でも日本には来ないだろうねぇ...。

Recorded in June 1985

Personnel: Joachim Kuhn(p), Daniel Humair(ds), J-F. Jenny-Clark(b)

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コメント

この御方たちを硬派といわず、何を硬派としうんじゃ。
わたくしの中では、強面ジャズに分類されており、体が弱ってる時は、聴かないです。軟弱なオタクだい。(爆)

すずっくさん,こんばんは。自虐的(笑)なコメントありがとうございます。

はい,はい,すみません。自明なことを記事にしてしまいました。でも体が弱っている時こそ,こういうのを聞いて,更に落ち込む(?)とか,更にまいる(爆)ってのも更に自虐的かと。根暗の私にはそういうのも十分ありですねぇ。

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