ハスキー・ヴォイスのMPBって珍しいなぁ
"Maria Gadu" Mara Gadu(Som Livre)
これは雑誌で取り上げられていたのを見て気になって購入したアルバムであるが,これがブラジル音楽としては,結構ユニークな感じであった。そのユニークさは,このMaria Gaduの声にあると言ってもよいが,これがジャズ界ならAnita O'DayやHelen Merrillを思わせるよう声で,ハスキーな感じがブラジルっぽくないのである。これは私の思い込みかもしれないが,ブラジルの女性ヴォーカルってのは,スムーズでクリアな声質の人が多いように思うのだが,この人は,これまで聞いたことがないような感覚を生み出している。バックの演奏は典型的なMPBって感じとの組み合わせが何とも新鮮であった。
また,このアルバムで特筆したいのが,ていないなジャケット制作である。これはかなりしっかり作られていて,これだけで評価したくなるような出来である。一部,文字の印刷がかすれているように見える部分があるのが不思議だが,これが意図的なものかどうかはわからないとしても,無機質になりがちなCDのパッケージを一段上のレベルに上げているように思わせることは,それとして評価していいように思う。
いずれにしても,まだ22歳らしいから,これは期待できる新人が出てきたと言ってもいいのではないかと思う。これが最高かどうかってのは微妙な部分もあるが,今年はあまりブラジル音楽を聞いていない中で,非常に印象に残る一枚であった。星★★★★。
Personnel: Maria Gadu(vo, g), Dadi(b), Stephane San Juan(ds) & Others
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