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2009年11月 5日 (木)

淡々としていながら非常に魅力的なJoe Martin作

Not_by_chance"Not By Chance" Joe Martin(Anzic)

このアルバムの発売情報をこのブログで告知したのが8月で、私の手許には9月には届いていたはずだが、出張が多くて、なかなかちゃんと聞く機会に恵まれなかった(言い訳)。ここに来て、ロンドンからNYCという長距離フライトの途中で、ようやくちゃんと聞くことができたので、ようやく記事としてアップである。

私にとっては、リーダーのMartinには悪いが、Brad MehldauとChris Potterが全面参加というのが購入の最大の理由であって、彼らがどういう演奏をするのかというところに関心は集中してしまうのは当然である。しかし、このアルバム、冒頭からChris Potterの変態度は抑えられ、Mehldauもでしゃっばったところがなく、結構ギミックなしで淡々としたイメージが強いのは意外であった。

ベーシストのリーダー・アルバムであるから、ベースのミックスがやや強めなのは当然であるが、Potter、Mehldauという強者を相手にしても、Martinは臆することなく、いい音のベースを聞かせているではないか。もちろん、このメンツであるから、演奏は悪いはずがなく、2曲目のモーダルな感じなんていいよなぁと思ってしまった。しかし、この3人ばかりでなく、ここで見逃してはならないと思うのはMarcus Gilmoreの健闘ぶりである。さすが、Roy Haynesの孫だけのことはあるわ。血は争えないってことであろうが、23歳にして、このドラミング、大したものだと思うのはきっと私だけではあるまい。彼のドラミングがちゃんとフロントをプッシュすることにより、この演奏のレベルが高まったように感じてしまった。

いずれにしても、アルバムを聞き進めていくと、決して淡々としているだけではなく、こういうのをライブで聞いたら、すごく得をした気になるような演奏と言うべきか。また、日本に帰ったらちゃんと聞くことにしたいと思うが、これはなかなかの作品であった。星★★★★。

Recorded in January 2009

Personnel: Joe Martin(b), Chris Potter(ts, ss, b-cl), Brad Mehldau(p), Marcus Gilmore(ds)

P.S. ブログのお知り合い,crissさんからTBして頂いたのだが,相変わらず相性が悪く,こちらに入ってこないので,crissさんの記事のURLを貼り付けておく。

http://jazzlab.blog67.fc2.com/blog-entry-506.html

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コメント

こんばんは。

ベースは確かに目立ってないけど、いいですよね。
若いけど?しっかり、信頼感がある感じ。
だから、オーソドックスな感じがするのかもしれないですね。

と、いいながら、、やっぱり、クリポタ面白かった。
でも、それ以上にメルドーって人は面白かった。
ドラムとベースには譲れても、クリポタには一歩も譲らん、って、えらいです。はい。
ますます、好きになった。(笑)

すずっくさん、こんにちは。現在、昼休み中です。

「でも、それ以上にメルドーって人は面白かった。
ドラムとベースには譲れても、クリポタには一歩も譲らん、って、えらいです。はい。」って、相変わらず面白いことおっしゃいますねぇ。

まぁ、でもこのアルバム、確かに地味目ではありますが、私としては結構好きでした。Mehldauと言えば、Nonesuchのサイトで、Vanguardのライブの2006年10月13日(金)全3セットのMP3音源が買えるんですが、米国内でしかダウンロードできないため、ずっと入手できていませんでしたが、ようやくゲットしました。

こういうことを書いているからオタクだって言われるんでしょうねぇ。

明日は、ご自宅でゆっくりできるのですね。

「Mehldauと言えば、Nonesuchのサイトで、Vanguardのライブの2006年10月13日(金)全3セットのMP3音源が買えるんですが、米国内でしかダウンロードできないため、ずっと入手できていませんでしたが、ようやくゲットしました。」

おぉ。。そりゃ、お喜びのことでしょう。
オタクも自分でキチント認めることができるなんて、、
まさに、王道です。(尊敬)

以前、情報をいただいたブログのエントリーのところにコメントを入れさせていただいたため、書くことがなくなってしまいました(笑)。

ただ、このアルバムは何度もかけています。派手さはないですが、メンバーのそれぞれのフレーズもいいし、曲もいいし。ベーシストが主役なので、こういう世界がジョー・マーティンの今のサウンドなのでしょうね。

TBさせていただきます。

すずっくさん、おはようございます。現在、こちらは午前4時です。

5時過ぎにホテルを出て、丸1日がかりで帰ります。ということで、休息するのは日曜日ですが、風邪が治るかどうか...。

オタクとは認めたくないですが、きっとそう思われるんだろうなと。では。

910さん、おはようございます。ようやく出張も終了です。これから帰国します。

このアルバムは、Mehldauサイドマン作でも、私の中では結構評価が高いです。ファンでよかったと思います。

海外出張、お疲れ様でした。

ちょっと調べたらメルドーとクリポタって初めての共演じゃなかったんですね。クリポタの作品で共演してたんですね。確かもっていたと思って棚を探したのですが、見つからないので、あきらめましたが、「 Moving In 」というコンコードの作品です。もちろんおもちですよね。ちょっと気になります。

今日はジャズでも聴きながらゆっくり体を休めて、風邪をなおしてください。

では、こちらからもTBさせていただきます。

crissさん,こんにちは。やっぱり今日はバテバテでダメみたいです。

さて,TBですが,crissさんの方から入らなくてなってしまいましたので,URL貼り付けておきます。

クリポタとMehldauの共演盤ですが,90年代のConcordレーベルですね。まだまだMehdauは発展途上って感じだったと思いますが,最近聞いてませんねぇ。また聞いてみます。

Brad Mehldau、Chris Potter大暴れって感じでないところが、大絶賛にならない(のと地味な印象になる)要因とは思いますが..。
でも、聴き応え充分な良い作品になっていると思います。

TBありがとうございます。逆TBさせていただきます。

oza。さん,こんばんは。TBありがとうございます。

確かに大絶賛にはならないかもしれませんが,これってじわじわ効いてくる音楽だと思いました。まぁするめみたいってやつですね。

中年音楽狂さん、こんばんは。
不景気なのに忘年会盛りで翌朝がやけに疲れてます・・。この作品、メンツの割にものすごさは感じませんけど、愛聴盤になりそうです。今更ですけどTBさせていただきます。

とっつぁんさん,こんばんは。TBありがとうございます。忘年会は疲れますよねぇ。私なんか明らかに肝機能が低下していると自覚できるようなくたびれぶりです。

このアルバム,聞くごとによくなっていくように感じるのはきっと私だけではないでしょう。まさに「するめ」盤です。よくよく聞いてみるともっと高く評価してもよかったのではないかと思わせてくれます。

こちらからもTBさせて頂きます。

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