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2009年7月11日 (土)

これぞ天上の音楽

Requiem "Faure: Requiem" Michel Corboz /Orchestre Symphonique de Berne (Erato)

Michel Corbozと言えばフォーレのレクイエム,フォーレのレクイエムといえばMichel Corbozと言ってもよいだろう。それぐらい,世評の確立した作品である。ジャケはこれが一番いいとは思わないが,定価1,000円でこんなアルバムが手に入るならば,文句はない(私は中古で500円で拾っているから,尚,文句はない)。

私の昔からの友人である理屈庵さんもこのアルバムについて書いていたことがあるが,私はこの音楽を聞いて,これこそ天上の音楽と思ってしまった。最近,私は結構ストレスも疲労もたまる出張続きの生活を送っていたわけだが,そうした出張中にこの音楽を聞いていて,結構癒されることがあった。

レクイエムと言えば死者を悼む曲というのが通説だが,Wikipediaによるとフォーレは「私のレクイエムは、特定の人物や事柄を意識して書いたものではありません。……あえていえば、楽しみのためでしょうか。」なんて書いているではないか。ほんまかいな。

しかし,それも嘘ではないだろうと思わせるぐらいの美しさ。これぞ天上から降ってきた音楽だと言いたくなるような素晴らしさである。こんな音楽が書けるならば,それは「楽しみ」と言われても納得してしまう。私は昔,このレコードを持っていたが,若い頃はその魅力が全くわからなかったと言っても過言ではない。だが,私も年齢を重ねて,この音楽の意義がようやく分かったということかもしれない。

それでもわかっただけでもよしである。これは一生付き合える音楽だと今更ながらつくづく思った私であった。こんな心地よい音楽は滅多にない。当然星★★★★★である。未聴の方はだまされたと思って聞いてみて欲しい。人生は更に潤いに満ちたものとなるはずだ(と思わず熱くなってしまった)。

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クラシック」カテゴリの記事

コメント

Toshiyaさん、お早う御座います。

フォーレのレクイエム、随分聞いていないなあ~、と思いつつ、誰のCDかを確認してみたら、EMI から出ている、Sir David Willcocksのを所有していました。

それから、Michel Corbozは、Eratoから出ている、メンデルスゾーンのPsalmsを持っています。以前、メンデルスゾーンのPasalm Op.96のコントラアルトを合唱付きで独唱したことがあって、その時に購入しました。

これを機会に、フォーレのレクイエムを聴きなおして見たいと思います。(私も癒されたいです~♪)

音楽狂さん、こんにちはmonakaです。
クラシックなどほとんど聴かないのですが、先日はフォーレの“レクイエム”を探して聴きました。
全曲を聴けてないので、このアルバム探して見ます。
重たい記事で失礼かも知れませんが、なかなかない一致なのでTBさせていただきます。

Laieさん,おはようございます。Corbozって多作のはずなので,Eratoからも何枚も出しているのではないかと思います。

是非,この曲で癒されて下さい。

monakaさん,おはようございます。monakaさんの記事も拝見していました。

フォーレのレクイエムは全曲聴いても40分ぐらいっていうのが,何とも適切なんです。決して重くならないです。このアルバムもいろいろなフォーマット,ジャケットで出ておりますし,Corbozは何度も吹き込んでいますから演奏者ほかに注意して下さい。世評ではこれが決定盤と言われていると思いますが,人には好みもありますので,ほかの方のレビューもご覧になってみて下さい。

中年音楽狂さま、こんにちは。
幼少のみぎりからモーツァルトなどの洗練された音楽に親しんでこられた貴兄が、若いころはこの曲の魅力がわからなかったと書かれているのは大変意外でした。
レクイエムは日本風に言えばお葬式の音楽であるわけですが、それなのにこんな甘美な作品もあるのですね。

理屈庵さん,こんにちは。

若い頃の指向とやはり違うのではないかと思うんですよねぇ。モーツァルトだって,父親が盛んに聞いていただけって話もありますから。

こんな甘美な音楽を年端もいかぬ若者が聞いてはいかんのじゃないかって気もします。それは高級グルメを子供に食させるような感覚があると言っては言い過ぎですかね。

まぁ,でも久々にこの曲を聞いて,魅力に気付けたことは何よりでした。

Toshiyaさん、こんにちは。

書き忘れてしまったのですが、フォーレのレクイエムという言うと、どうも、自分にとっては、4番のピエ・イエスばかり取り出して聞いたり歌ったり、だったのですが、やはり、全体的に聞いた方が断然良いと思います。

この曲は実際に演奏したことがない、と言いますか、自分の声には合わないので、いつも鑑賞だけでした。カウンターテナーの人も色々なキーを変えて歌ったりしているようですが、少年、少女のクセのない透き通る声での独唱の方が断然、心に打つものがあるかと思います。

いつか欧州出張の際、お時間にゆとりがあるようでしたら、何処かの教会の日曜礼拝などに足を伸ばされるのも良いかもしれません。生のオルガンの音は、日常の疲れを癒してくれるかと思います。

Laieさん,こんにちは。このアルバムではボーイ・ソプラノが歌っていますね。

海外出張は基本的に日曜出の日曜帰りが多いので,なかなか礼拝に訪れるというのは難しいですが,時間があれば,教会には寄るようにはしています。敬虔な中にも癒されたいものです。

 お仕事でお疲れのようですね。
今日は、職場の同僚がおしゃべりしたい、と突然メールがあり、我が家に遊びに来ましたが、彼女も疲れていました。
最近は、みんなのテンションが低くなる時期なのかもしれませんね。
太陽も、黒点の活動が弱まっているようですね。
 
 どうぞ、お疲れをためないようにして下さい。
フォーレのレクイエムは優しく包んでくれますね。
このアルバムが定番であることは知りませんでしたが、私は学生時代、歌っていたので、当時を思い出します。
インパラディズムは、当時からお気に入りです。
 
 全然話が変りますが、我が家のナミアゲハの幼虫だけは元気いっぱいです。
小さな山椒の木に8匹も幼虫がいて、あっという間に山椒の葉は食べつくされ、木曜にようやく山椒の木の苗を見つけ、2つ買い占めました。

今朝、また丸坊主になった木にびっくり!
花屋さんを一軒ずつ電話かけて山椒の木を探していたら、親切な花屋さんがみえて、花屋仲間に聞いて下さる、と言い、わざわざ探して下さいました。
本当に、こんないい方もみえるんですね。
うれしかったーーーー。

山椒の苗を求めて車で買いに行き、6つ買い占めました。
丸坊主になった木にいた幼虫はハイハイしながら、ふさふさの木の方に移動して来ましたが、ものすごい勢いでムシャムシャ食べています。
私は、何とかこの木に葉が付いているうちに、無事にサナギになって欲しい、と願うばかりです。
よく見たら、買ってきたばかりの木に2匹幼虫が付いていて、ショックでした。
 ナミアゲハの親には、勝手に卵を産んで行って、と恨みぶしですが、けなげに生きている幼虫をみると、明日はまた違う地区の花屋さんを探そうか?
と思う育ての親です。
 

 

ひまわりさん,こんばんは。ひまわりさんも歌ってらっしゃったんですねぇ。

私はテンションが下がっているわけではないのですが,音楽を聞く時間が取れず,フラストレーションがたまっているという方が正確かもしれません。来週は若干持ち直し,再来週はまた忙しそうという生活の繰り返しですが。

山椒の葉っぱも食いつくすって凄いような気がしますが,生物の生命力は大したもんです。人間も同じ生物。きっと私のどこかにもそうした生命力が残っているのではないかと思ったりしちゃいますね。

このジャケットの絵はGeorge Frederic WattsのHopeですね。LondonのTate Britainで観ました。

カビゴンさん,続けてこんばんは。絵画にも造詣が深いようで,素晴らしいです。

Tate BritainっていうのはTate Galleryのことでしょうか?Turner Collectionを見に行ったのも今は昔です。

はい、Tate Galleryです。Tate Modernが出来たので、最近はTate Britainと呼んでいるようです。ビクトリア期の絵画のところにあります。Tateのホームページでも見ることができます。

カビゴンさん,わざわざありがとうございます。ロンドンまで行く機会はあれ,Tateはちょっと不便なんで(少なくとも昔は不便でしたよね)行けていません。

次回出張時にチャンスがあれば,行ってみたいです。

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