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2009年6月17日 (水)

祝・山下洋輔トリオ復活祭:「ミナのセカンド・テーマ」をついに聞く

Photo 「ミナのセカンド・テーマ」 山下洋輔トリオ(Victor)

山下洋輔トリオ結成40周年を記念して,日比谷野音でリユニオン・ライブが来る7月に開催されるらしい。歴代トリオが一堂に会するというこの企画,無茶苦茶行きたい!と思いつつ,日曜日では家族の手前無理だよなぁ。まぁそれはさておき,40周年を祝してというわけではないが,今回中古でこのアルバムを拾ってきた。

実のところ,私の洋輔体験は坂田明が加入して以降の音源ばかりで,中村誠一在籍時の音源を聞くのは初めてではないかと思う。このアルバムも昔から知ってはいたものの,このジャケを見て,ずっと避けてきたのも事実である。しかし,そんな私の今までの行動をこれを聞いて今さら悔いてしまった。それぐらいこの演奏は燃える。このアルバムは山下トリオにとって初のスタジオ録音盤ということだが,最初から山下トリオのアイデンティティは完全に確立されていたということになる。

録音のバランスからすると,ピアノのミキシング・レベルが低いのは残念だが,それでも十分山下トリオの魅力は理解できるはずである。洋輔のピアノも,中村誠一のテナーも凄いが,何よりも強烈なのが奔馬のごとき,森山威男の強烈なドラミングであろう。私は後の小山彰太のドラムスも好きだが,ドラムスの一打の重さは森山の方が上だろう。これはマジで痺れる。また,中村誠一はその後コンベンショナルな演奏が増えたと思うが,ここではきっちりフリー・ジャズをやっているのが素晴らしいし,この野太いテナーに私は参ってしまった。

いずれにしても,スピード感,ドシャメシャ感,爽快度どれを取ってもこれは高く評価しなければならないアルバムである。こんなアルバムをこの年になるまで聞かなかったなんて,山下洋輔に謝りたくなってしまった。こうなったら,「ダンシング古事記」も入手せねば。やっぱり洋輔はこういう演奏に限るわ。結成40周年のご祝儀も含めて星★★★★★である。

尚,余談ながら永らく廃盤になっていた洋輔のFrascoレーベルの諸作がSHM-CDで再発されるとのことである。私はFrascoボックスを保有しているのでどうでもいいが,せめて「モントルー・アフターグロウ」ぐらいは是非この機会を逃さずゲットして頂ければと思う。

Recorded on October 14, 1969

Personnel:山下洋輔(p),中村誠一(ts),森山威男(ds)

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コメント

エネルギーの塊、濃縮ウランの様な演奏ですよね。
「ダンシング古事記」「嵐」も、必須です。
それから、じゅげむがCD化されますね~。

森山威男に対するコメント同感です。
至上のライブ(「愛」の追悼ライブ盤)でのカッコよさにしびれました。

三沢への哀悼もまた同感です。
プロレス最近見てませんでしたが、私もまたプロレスの味方です。

東信JAZZ研究所さん、おはようございます。「エネルギーの塊、濃縮ウラン」とは言いえて妙です。「ダンシング古事記」は本日出張から帰ると到着しているものと思います。楽しみです。

bigryuさん、おはようございます。同感コメントありがとうございます。

一定以上の年齢ならば、確実にプロレスに思い入れがあると思いますが、やはり今回の事故は寂しいものでした。ご冥福を祈りたいと思います。


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