ミニマルは気持ちいいのだが,これで踊れるのかな?
"Fizheuer Zieheuer" Ricardo Villalobos(Playhouse)
ここのところ,オンライン・ショップの新譜発売のタイミングと入荷時期が結構ずれることが多くて,新譜をあまり聞いていないものだから,日頃あまり聞いていない音楽を聞いている。
このVillalobosのCDは,テクノ領域での評判を耳にして,しかも某サイトで980円という安値だったので買っておいたものである。2曲入りとは言え,70分超の音源でこの値段なら安いのは事実である。しかし,はっきり言ってこの薄気味悪いジャケットであるから,普通なら私も絶対手を出さない。私はRicardo Villalobosの音楽を聞いたこともなかったし,通常はテクノにも関心はないのだから,こういうのを完全な「気まぐれ購入」と言う。
聞いてみると,これはテクノというよりも,私の中ではミニマル・ミュージックということになるわけだが(テクノと聞くと,もっとピコピコな感じを想定してしまうのだ,オジサンは...),ミニマル・ミュージックはその反復性を心地よいと感じられるかどうかで,そこに見出せる価値は全く変わってしまうはずである。ただ,私は基本的にミニマル・ミュージックを受け入れる方だし,この音源についても,変わったホーンのサンプリングがあったりして,「へぇ~」って感じである。まぁこれはこれでいいんではないかと思う。2曲目の"Fizbeat"なんて,ほとんどビートとそこへのヴァリエーションだけで構成されているようなものであるから,メロディ・ラインらしきものも存在しないと言ってしまってもいいのである。よって,これを本当に音楽と呼べるのかという疑問が提示されても不思議はないが,特定の場所で,映像とリンクさせるようなかたちであれば,いかようにでも使えるようにも思う。
しかし,この音楽をダンス・ミュージックとカテゴライズされると,ほんまにこれで踊れるんかいなぁと余計なお世話をしたくなってしまう。オジサンには全く縁のない「クラブ」とかいう場所では,こういう音源で若者が踊っているのかねぇ?
いずれにしても,このアルバムは場所がフィットしていれば,全然問題ないとも思えるが,家庭や通勤途上で積極的に聞こうという類の音楽では決してないとは言っておこう。
こうしたアルバムを私が当ブログで取り上げることには我ながら違和感ありで,また,私の趣味を知る人からすれば「似合わねぇ~」という声も飛んできそうだが,そこはまぁあくまでも「気まぐれ購入」ということで...。そう言えば,NYCのイースト・ヴィレッジにあるやや先鋭的なバーではこんな音楽も掛っていたように急に思い出す私である。
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