2023年3月
      1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31  
フォト

2021年のおすすめ作

無料ブログはココログ

« アメリカ人をも感動させたWBC決勝戦 | トップページ | セッションマンによる隠れたナイスなロック・アルバム »

2009年3月26日 (木)

Bob Malachの"After Hours"は選曲は渋いが,演奏は...

Bob_malach "After Hours" Bob Malach(Go Jazz)

昨日Bill Carrothersの"After Hours"というアルバムを取り上げたときにもその名前を挙げたBob Malach版の"After Hours"であるが,こっちはCarrothers盤とだいぶ雰囲気が違う。

同じリズムを従えたアフター・アワーズ・セッションと言っても,バラード集だったCarrothers盤よりも,こちらのアルバムは結構威勢がよい。選曲もスタンダードと言えるのは"All or Nothing At All"だけで,そのほかは著名ミュージシャンの超メジャーではない(が,どこかで聞いたことがある)オリジナルばかりである。

ピアノ・トリオと違って,テナー~ベース~ドラムスという編成はテナー奏者のMalachにとってもかなりチャレンジングだったはずだが,ここに収められている音源が1986年の録音ということもあり,Malachにとってはどちらかというと習作に近い感覚ではないかと思われる。よって,アフター・アワーズと言っても,Carrothers盤のような雰囲気は作り出せていないのが残念。例えばHorace Silver作"The Jody Ground"なんてベースのバッキングの趣味が悪くて落ち着かないこと甚だしいのである。このアルバムの雰囲気を全体で壊しているのはベースのBilly Petersonだと言ってもよいだろうから,それはMalachだけの責任ではないが,もう少し雰囲気を考えた演奏をしてもよかったと思うし,何もこのテイクを収録する必要はないと思う。Quincy Jones作の"Stockholm Sweetnin'"のような演奏の方が,ずっとこのアルバムにはフィットしていると思うが,そこでとどまれないあたりが若気の至りだったということか。星★★。

ところで,Bob Malachと言えば一時期Mike Sternのバンドでブイブイ言わせていたが,最近は名前を聞く機会も減っているし,そもそもWebでも新しい情報が仕入れられない状態になっている。最近はどうしているのだろうか。ちょっと気になってしまった。

Personnel: Bob Malach(ts), Billy Peterson(b), Kenny Horst(ds)

« アメリカ人をも感動させたWBC決勝戦 | トップページ | セッションマンによる隠れたナイスなロック・アルバム »

ジャズ(2009年の記事)」カテゴリの記事

コメント

昨夜、、カールソンのアルバムの記事を携帯から探して力尽きたSuzuckです。。
Bob Malach最近ネットで見かけたので、報告。
コットンクラブに、5月に来ますね。
5.21.thu - 5.24.sun
ベン・シドラン・プレゼンツ
"ザ・ナルディス・リズム &
ジャズ・レビュー"
フィーチャリング
ウィル・バーナード、ボブ・マラック
モーゼス・パトゥルー & リオ・シドラン

だ、、そうです。はい。

すずっくさん,こんばんは。情報ありがとうございます。どっこいBob Malachは生きていたということですねぇ。

Ben Sidranのバンドですか。日本に彼のファンてどれぐらいいるんだろうかと思ってしまいますが,紙ジャケ再発もされているぐらいですから,結構いるのかもしれませんね。

コメントを書く

コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: Bob Malachの"After Hours"は選曲は渋いが,演奏は...:

« アメリカ人をも感動させたWBC決勝戦 | トップページ | セッションマンによる隠れたナイスなロック・アルバム »

Amazon検索ツール

2022年のおすすめ作