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2009年2月 3日 (火)

All Starsの名に恥じないメンツで哀愁さえ感じさせるメロディ爆発!

Casa_del_jazz_all_stars "Jazz Italiano 2008: Ommagio a Fabrizio De Andre" Casa del Jazz All Stars (Palaexpo)

2008年のJazz Italianoシリーズの第4弾である。一応,私が今回仕入れた2008年のシリーズはこれで打ち止めである。なんでStefano Bollaniが入っていないのか?という声も聞こえてきそうだが,私はEnrico Ravaとやる以外は,Bollaniはトリオでと決めているのである。それはさておき...。

このアルバムにはまさにAll Starsの名に恥じないメンツが集っているが,今回,彼らがオマージュを捧げるのは1999年に亡くなったイタリアのシンガー・ソングライター,Fabrizio De Andreである。私はあいにくこの人の音楽を聞いたことがないので,何とも言えないのだが,本作の特徴と言うべきポイントは収録曲の哀愁を帯びた曲調にあるように思える。このメンツが集まれば,イタリアン・ハードバップになっても当然だが,ここでは何とも美しくもやや物悲しいメロディ・ラインの効果もあって,演奏が派手派手しくならないのである。実はこれがすこぶるよく,これははっきり言って曲の勝利ではないかと思わせる。

逆に言えば,このメンバーらしいもっとドライブの聞いた音楽を期待する向きもあるだろうが,これは彼らのFabrizio De Andreに対するリスペクトの表れと考えればいいのではないか。それほど尊敬されるミュージシャンならば,そのアルバムにも食指が動く私である(そんなことを考えているから財務状況はますます悪化するのである)。

私としては今回購入したこのシリーズではこのアルバムが一番好きなので,星★★★★☆ということになるが,次いでFresu→Doctor 3→Gattoということになる。出来にはいろいろあるものの,このシリーズ,イタリアのジャズ状況をつかむには避けて通れないものだと思う。なかなか日本の流通経路に乗ってこないアルバムではあるが,それならばネットで本国に注文すればいいのである。ちゃんとイタリアのサイトには英語版のページ(http://www.jazzos.com/main.php?language=en)も準備してあるので心配はいらないし,発送は保険付きの書留扱いにしてくれるから,興味のある方はお試しを。

Recorded Live at Casa del Jazz, Rome on April 30, 2008

Personnel: Stefano Di Battista(as, ss), Fabrizio Bosso(tp, fl-h), Rita Marcotulli(p), Giovanni Tommaso(b), Roberto Gatto(ds)

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TBさせていただきました!
コメントとTBありがとうございます!

rhodiaさん,リンクありがとうございます。

ところで,TB入っていないようですので,リトライして頂けますでしょうか。よろしくお願いします。

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最近、本当にびっくりするほどのイタリアジャズのCDを親切な友人から 100曲くらい(勝手に片っ端から焼いたともいう)、rhodiaデス。 Casa del Jazz All Star /Jazzitaliano Live 2008 Stefano Di Battista(as,ss) Fabrizio Bosso(tp,flh) Rita Marcotulli(p) Giovann Tommaso(b) Roberto Gatto(ds) 超いいとは思わないな... [続きを読む]

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