さまざまな状況にフィットするRoberta Flackのベスト盤
"Softly with These Songs: the Best of Roberta Flack" Roberta Flack (Atlantic)
ジャケットのRobertaの表情のアップにまずのけぞる。それはさておき...。
本作はRoberta Flackのデビューから90年代初頭に至るAtlanticレーベルでの音源をカバーしたベスト盤である。Robertaのキャリアを俯瞰するのに17曲という曲数で十分か,更に選曲はどうかという議論はあるところであろうが,基本的なヒット曲はおさえてあるので,Robertaの音楽に初めて触れるリスナーにとっては問題ない。このアルバムの後,新たなベスト盤が2006年に"The Very Best of Roberta Flack"として出ているので,どちらを取るかは買い手の好みであるが,別に大差はないと思ってよい(少なくとも私にとってはそうだ)。
本作はRobertaのヒット曲を楽しめるとともに,懐かしの"Killing Me Softly with This Song(やさしく歌って)"やPeabo Brysonとの"Tonight I Celebrate My Love for You(愛のセレブレイション)"等は洋楽カラオケ・レパートリーを増やしたいときに便利である(私の持ち歌だな)。また,"Oasis"におけるDavid Sanbornによるアルト・サックス・ソロは彼の歌伴の中でも特に評価の高いものなので,Sanbornファンは必聴ということで,いろいろな聞きどころがあるベスト盤である。曲が収録されたタイミングにより,打ち込みが時代を感じさせる部分もあるが,それも歴史である。
彼女を支える伴奏陣や共演する歌手陣もオールスターと言ってよいが,彼女のソロだけでなく,Donny Hathaway,Peabo Bryson,Maxi Priest等とのデュエットも聞きもの。
今やRoberta Flackには同時代の歌手としての意義はなくなったかもしれないが,やはり一つの時代を作った名歌手であり,そのヒット曲は今でも楽しめる。気楽に聞き流すもよし,一緒に歌うもよし,真剣に聞くもよし。それはリスナーの状態次第。どんなシチュエーションでも基本的にはOKという便利なアルバムである。星★★★★。
参加ミュージシャンは多数に渡るのでここでは省略させて頂く。
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