Pat Metheny Group Live at Blue Note Tokyo (1/6)
Pat Metheny Groupが2008年末から新年にかけてブルーノート東京に出演することは以前にもこのブログに書いた(記事はこちらとこちら)。長年のファンとしてはやはり行かずにはおれないこのライブ,1/6のセカンド・セットを聞きにいそいそと出掛けてきた。
驚いたのはそのレパートリーである。アコースティック・ギターがスタンドにセットしてあるのを見て,オープニングは"Phese Dance"に違いないと思っていたが,想定通り。いやぁ懐かしかった。あまりの懐かしさに涙がこぼれそうになったと言ってもそれは誇張ではない。その後もECM時代のレパートリーを中心に,私のようなヴェテランはそれはもうわくわくするような時を過ごしたと言ってよいだろう。"Jaco"はやるわ,"This Is Not America"なんて"We Live Here"ツアーで聞いて以来だし,"James" はやるわ,そして"Are You Going with Me"もやるわ,"Farmer's Trust"はやるわ,"Tell It All"なんてのもやるわ,"Song for Bilbao"はやるわ,更には"Have Your Heard"で締めるのである。もう1曲,曲名を認識できないのもやったが,それでもこのリストを見れば何かか言わんやという感じであろう(曲目が違っていたらごめんなさいだが...。)。
やはりこのバンドはいいわと思わされた約90分だったが,このレパートリーでは,Antonio Sanchezのタイトで饒舌なドラミングがやや過剰に思えたのも事実である。昔のレパートリーにはDan GottliebかPaul Werticoの方がよいと思えた瞬間も多々あったというのが正直な感想である。また,Steve Rodbyってあんな力士体型だったっけと思ってしまったが,彼を見るのも久しぶりだし,いつもホールで見ているからわからなかったのかなぁ(最後に見たのは東京国際フォーラムAだしねぇ)。
それにしても,このライブを聞いていて,私は決してPat Methenyの音楽に飢えていたのではないのだと実は感じてしまったことはやや驚きであった。私はMethenyとBrad Mehldauとの共演も見ているので,そんな久々という感じはあまりしなかった。そこでふと思ったのは,私の渇望感を最も癒してくれたのはLyle Maysということである。やはりMethenyはMaysと共演しているときが最もよいのだということを痛感させられたし,私が飢えていたのはMaysのピアノであり,キーボードではなかったのかと思う。見た目は相変わらず仙人のようであったが,紡ぎ出されるフレーズはどこから見ても,どこから聞いてもLyle Maysであった。もちろん,Methenyのギターはよかったが,私が一番感動していたのはMaysのプレイだったのかもしれない。
いずれにしても私にとっては結構楽しいライブだったし,おじさんへの素晴らしいお年玉(逆に金はかかったが...)だったと言っておこう。こうなったら早くPMGで新作を出してくれ~。
【追補】先日レビューしたRTFのリユニオンと随分反応が違うではないかという声も聞こえてきそうだが,PMGは現役のワーキング・バンドであるということでお許しを...。
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