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2008年12月31日 (水)

本年を回顧する(その4):ジャズ編

January いよいよ今年も大詰めである。最後の最後は今年聞いて気に入ったジャズ・アルバムについてである。

今年もいろいろなアルバムを購入したが,ブログのお知り合いの皆さんからの情報が本当に役に立った。自分だけでは出会うことができないアルバム群(特に欧州系)に出会うチャンスを頂けたのはやはり皆さんのおかげである。

欧州系で言えば,Peter Asplundの"As Knights Conquer"やDaniele Scannapiecoの"Lifetime",更にはEnrico PieranunziとKenny Wheelerの共演が素晴らしかった"As Never Before"等が記憶に残る。

欧州系と言うことでは,私が愛するECMレーベルでのMarcin Wasilewskiの"January"が最高だったが,今年後半に出たArild Andersenのライブ盤も楽しめた。やはりECMレーベルは私の嗜好と合致している。

モダン/コンテンポラリー系では,JOC Featuring Jesse van Rulerの"Silk Rush"にはワクワクさせられた。あそこまでギターを弾きまくってくれたら爽快である。また,Brian Blade Fellowshipの久々の新作も期待を裏切らない出来だったし,Pat Methenyの"Day Trip","Tokyo Day Trip"の両方も捨て難い作品であった。

ヴォーカルもので最高だったのが吉田美奈子と渡辺香津美の"Nowadays"である。ジャズの範疇を軽く超越した非常によくできたデュオ・アルバムである。その他ではLizz Wrightの"The Orchard"がCassandra Wilson的な魅力を強く放っていた。Cassandraも優れた新作を出したが,私としては今年はLizz Wrightの方を推したい。

発掘音源としてはSteve Khanの"Suitcase"にとどめを刺す。これは燃えるライブ盤であり,こんな音源が埋もれていたこと自体が信じ難い。Paul Desmondのライブ盤もよかったが,どっちを取れと言われれば,躊躇なくSteve Khanを選ぶ。それぐらい素晴らしいアルバムである。

そうした中で今年の事件はDave Liebmanの"Pendulum"が大量の未発表音源を含めてボックス化されたことであろう。これは本当に事件であった。一部で本作に関して大いに盛り上がったことも懐かしい。Liebmanについてはブート盤"Bremen 1974"も強烈であったが,やはりこの"Pendulum"ボックス再発は強烈なインパクトを残した。

では今年を代表する「新作」は何だろうかと聞かれるとちょっと悩んでしまうが,ここはMarcin Wasilewskiにしておこう。ECMの透徹な美学を強く感じさせる演奏として,私の心をとらえて離さない傑作であった。

ということで,今年も1年間何とかこのブログを続けることができた。まさか一日も休まず続くとは思わなかったが,これも偏に皆さんのアクセスがあるからこそである。これからも中年のボケ防止の戯言にお付き合い頂ければ幸いである。

では皆さん,よいお年をお迎え下さい。

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ジャズ(2008年の記事)」カテゴリの記事

コメント

なるほど。。
かぶってます。と、いうか、双子に近い。

マルチンさまが今年の一枚なのね。
中年音楽狂さまの本性がしっかり掴めました。(^^)v
来年、ブッケのソロクリスマスをクリスマスプレゼントしますね。(笑)


あ、愛しいレイちぇルさまは、未だ手に入りません。

来年も仲良くしてくださいね。
リーブマン、すっかり、ぬけてました。(^^ゞ
では、良いお年をお迎えください。

すずっくさん,かぶってるでしょ?

何が私の本性かは別にして,確かに嗜好(思考も?)が似ているかもしれませんねぇ。

今日中に10万PV行けるかもしれません。25万のすずっくさんには及びもつかず,かつ結構際どいですが...。

では来年もよろしくお願いします。

中年音楽狂さん、あけましておめでとうございます。
本年も引き続きお付き合いの程、よろしくお願いいたします。

本日早朝、中年音楽狂さんのブログを見て、はじめてフレディが亡くなったことを知り驚いています。

体調が悪いことは聴いていましたが亡くなるとは予想外です。

今日はフレディのLPを引っ張り出して一日聴き返してみようかと思ってます。

ということで、昨年のベスト盤のセレクションですが、皆さん、何割かづつかぶっているもんですね。やっぱりブログを通じてコミュニケートしているうちにだんだんと共通項が増えてくるもんです。

マルちんは、僕も好きですが、睡眠導入剤的使用が顕著だったため、ベスト盤からは外しました。

では、よいお正月休暇をお過ごしください。

crissさん,あけましておめでとうございます。こちらこそよろしくお願いします。

Marcin Wasilewskiが睡眠導入剤というのは非常にわかりやすいですね。私の場合,初めてこのアルバムを聞いた時の印象が強かったため,ベスト盤代表としましたが,本音としてはPaolo Fresu Devil Quartetを挙げたかったところです。ただ,2008年の新譜ではなかったので敢えて挙げませんでした。

Freddieは誠に残念です。追悼の意味も込めてKeystone Bopをネットで注文してしまいました。

ともあれ,本年もよろしくお願い致します。

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